レクサス RX450h 試乗レポート(3/4)
- 筆者: 森口 将之
- カメラマン:島村栄二
これはもはや未来的な加速感だ。
しかしスターターボタンを押した瞬間、RX450hはハイブリッドカーであることを教えてくれる。エンジンが回らないからだ。セレクターレバーをDレンジに入れ、アクセルを踏み込むと、無音のまま走り出す。ほどなくしてエンジンが始動するが、流れに乗って走る限り、低音をかすかに響かせつつユルユル回っているだけ。新型プリウス同様、排気量アップで余裕が加わった印象だ。
全開加速ではそれなりにエンジンも回るけれど、そのときの加速は尋常ではない。旧型より150kgほど重い約2.1tの車重を忘れてしまえるほど、強烈なダッシュを味わわせる。でもレスポンスは穏やかで音も静かなので迫力を感じない。未来的な加速感である。
新型プリウスやクラウンハイブリッドと同じように、EVモードとECOモードも用意されている。EVモードでは、40km/hぐらいまではモーターだけで走ることが可能だ。ECOモードはエンジンやモーターの回転が控えめになるが、それでも加速は強力そのもの。常時ECOモードでいいと思ったぐらいだ。
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