レクサス IS F CCS-R 試乗レポート/松田秀士(3/4)

レクサス IS F CCS-R 試乗レポート/松田秀士
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「右足でクルマをコーナリングさせる」楽しさが味わえる!

レクサス IS F CCS-R(Circuit Club Sport Racer)

 では走り出そう。

あいにく当日のFSWは雨。ウェットでのドライブとなったわけだが、8速ATのセレクトレバーをDレンジの横のM(マニュアル)にセットし、ステアリングのパドルを引いて操作する。

これだけでもF1マシンをドライブするような感覚だ。

しかも、そのシフトスピードが驚くほどに速い!

レクサス IS F CCS-R(Circuit Club Sport Racer)

FSWの長いストレートでは、最終コーナーへ2速ギアで入り、まだコーナリング中にシフトアップ。

次々に素早いシフトチェンジで6速6300rpm、ぐんぐん伸びて250km/h強のトップスピードを記録したのだ。

もし、当日のコンディションがドライだったならば、最終コーナーの脱出速度がさらに上がり260km/hをオーバーしたに違いない。

ノーマルといえども、5.0L/423psはやはり強力だった。8速ATは、ATとは思えないほどにダイレクトでレスポンスが良く、シフトダウン時の制御も素晴らしい。

レクサス IS F CCS-R(Circuit Club Sport Racer)

ところで、ウェット路面で神経質になるのはブレーキングだが、踏み過ぎればABSがきちんと作動する。その状態でさらに無理やりステアリングを切り込むと、アンダーもオーバーもきちんとVDIMが処理してくれる。

そう!CCS-RにはABSはおろかVDIMまで装備され、スリックタイヤでしっかり機能するようにセッティングされているのだ。

VDIMを採用する理由は、CCSの真ん中のCが「クラブ」であることから、仲間と楽しくサーキット走行をしてほしいという、開発リーダーの矢口氏の意志が込められているからだ。

VDIMの作動によって限界点が分かり、次の周回でドライビングを修正する一つの目安となるのでサーキット走行が楽しくなる。

つまり、行き過ぎたらVDIMの作動があるので、“そこが限界”とドライバーが察知しやすいのだ。

ただし、それらは全く安心してコントロールしてくれる、というほどお任せな安全セッティングではない。

レクサス IS F CCS-R(Circuit Club Sport Racer)

例えば、アクセルの踏みすぎでは最初にはっきりとリアタイヤがスライドしてドリフトのきっかけが始まるが、スピンしそうなレベルまで行くときにしっかり制御してくれる。

この間にドライバーが修正の動作をすれば、挙動の乱れも小さくてすむ。この最初のスライドが肝心で、ここにレーシングドライブの極意が隠されている。

その領域を大きく超えないレベルでコントロールすることがFRのナチュラルなサーキットでの楽しみ方なのだ。

ステアリングだけでなく、右足でクルマをコーナリングさせる楽しさ。つまり、その極意をアマチュアでも楽しんでもらえるように間口を開けているものといえる。

CCS-Rを販売するかどうかはまだ未定とのことだが、こんなに気軽にサーキット走行をこなし、さらにそのままニュルなどのレースイベントにも参加できる車両はぜひとも発売してほしい。

もし、2,000万円以内で発売できるならば日本はおろか、中国など各国から引き合いがあるはずだ。

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松田 秀士
筆者松田 秀士

1954年高知県生まれ。僧侶の資格を持ち、サラリーマン、芸能人の付き人を経て、28歳でレースデビュー。92年には、デイトナ24時間&ル・マン24時間レースに出場。94年、インディ500マイルレースに日本人2人目のドライバーとして初参戦。2年目の95年には完走を果たし、翌年、当時日本人最高位完走という成績を残した。同じ頃から東京中日スポーツ新聞等で自動車評論活動を開始。現在も執筆活動の傍ら、レーシングドライバーとしても活躍中。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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