レクサス HS250h 試乗レポート/藤島知子(2/3)
- 筆者: 藤島 知子
- カメラマン:島村栄二
女心もくすぐる!?上質なインテリア
ボディサイズをミドルセダンのレクサスISと比較してみると、HSは全長が115mm長くて車幅は10mm狭く、75mmほど背が高い。着座位置が高く、頭上にゆとりがあって乗り降りしやすい実用的なレイアウトになっている。 全長が短く背が高いとなれば、一歩間違えれば野暮ったいシルエットになりそうなものだが、実車をみると全体がスッキリとまとめられていることに驚かされる。
ボンネット上部に向けて空気の流れを整える役割を担うフロントグリルは独特なデザインで好みが分かれそうだが、よく見ると横一文字にヘッドライトと繋がり感をもたらす効果が得られていて、クールなキャラクターを印象づけている。 なかでも、レクサスらしいプレミアムな気分に浸らせてくれるのはインテリアといえるだろう。
HSにはこれまで主流だったベーシックな内装色に加え、キャメルイエローや深みのあるブラウン系のサドルタンなど、これまでのレクサスにはなかった「味」のある色合いが新たに設定された。それらが滑らかな手触りの本革素材とあいまって、「上質なものに包まれていたい」という贅沢な女ゴコロをくすぐる要素となるに違いない。また、本革シートの場合、フローティングのセンタークラスターの端にも同色の素材があしらわれ、ハンドメイドのステッチが走るこだわり仕立てになっている。
ナビ画面がマウス感覚で操作できるリモートタッチのほかに、指先で軽く扱うことができるシフトスイッチ、エコドライブをサポートする機能性など、先進性とプレミアム感が融合された空間は、これまでどこか素っ気なさを感じさせたハイブリッド専用車に新たな価値観をもたらしてくれそうだ。
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