【試乗】レクサス GS300h 試乗レポート/九島辰也(2/2)
- 筆者: 九島 辰也
- カメラマン:和田清志
ハイブリッドとしての価値は高いが、ハンドリングにクイックさが欲しい
では、さっそく走りに話を移そう。
動き出してすぐに感じるのは、相変わらずの滑らかさだ。エンジンとモーターの切り替えはスムーズで、ドライバーに無駄な気遣いをさせない。それに欲しいところでの加速も得られる。中間加速ではアクセルに対し一拍おくこともなく、トルクを発生させる。場面によってはスポーティな顔を見せるのも好印象だ。
だが、進化した新型ISと比べると、正直ハンドリングはもっとクイックでもいいような気がした。久しぶりに乗ったせいかもしれないが、デビュー当初のインパクトがない。確かにGSからISデビューまでは一年以上空いている。その間にLSも出たことだし、激しく進化してきたと考えても不思議はない。そこに多少の差が生じることは否めないのか。
とはいえ実用的なハイブリッドとしては一級品。その価値は十二分にある。
プライスリストを眺めていて目についたのは、600万円を切ったタグがGS250とそれほど差がないこと。レクサスの商品企画はかなりがんばったに違いない。
とにかく、LSとは異なるスポーツサルーンならではのスタイリングがGSシリーズのウリで、そこに走行性能を満たしたリーズナブルなハイブリッドモデルが追加されたのだから買い物リストに入る勝算はある。スマッシュヒットの気配は十分だ。
この他の特徴は、今度のタイミングで全車フォグランプをLEDに変更したことなどが挙げられる。スピンドルグリルもこれでさらに精悍になった。完成形といってもいいかもしれない。また、インテリアの造詣もスポーティでいい。太いセンターコンソールがレーシーな雰囲気を醸し出す。ダッシュボードを含めこの辺はLFAに通じるデザインが施される。
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