BMW3シリーズ 新型車発表会速報
- 筆者:
- カメラマン:オートックワン編集部
新しい“ステイタス”です。
世界中の人々から愛され続けているBMWの3シリーズが、 このたび7年振りのスパンを空けてオールニューデビューを果たした。
BMWの根幹を担うこの3シリーズは、1975年の登場以来、プレミアムコンパクトスポーツセダンとしての高い完成度と、日本においては狭い道路事情に適応したミディアムなボディサイズが受け、瞬く間に世界の人々の“一つのステイタス”へと駆け上がっていったクルマである。
その後、このクルマへの「憧れ」というものは、いつの時代も色褪せることなく、 常に、自動車マニアをはじめ、多くの人々から高い賞賛と注目の眼差しを得ている。
最近のBMW、特に昨年デビューしたばかりの新型1シリーズをはじめ、3シリーズや、Z4といった、比較的ライトウェイトなモデルの燃費が、日本車を凌駕するほどの低燃費へと進化を遂げていることは、きっとご存知の方も多いはず。
それまで、輸入車へ抱いていた“燃費が悪い”というイメージなどどこ吹く風といった具合で、走れば目からウロコの低燃費数値をマークしている。
チクチクと購買欲を刺激する充実装備
6代目を迎えた3シリーズ。その中身は一体どういったものなのかを、簡単に説明していこう。
まず、モデルは328iのみのラインナップ。グレードは全部で4つ。まず570万円のベースモデルを皮切りに、Sport(586万円)、Moden(586万円)、Luxury(586万円)といった同価格での装備違いが用意される。
そして動力は、直列4気筒の新型2リッターDOHCツインパワー・ターボ・エンジン(245ps/35.7kgm)が搭載され、そこに新型1シリーズにも搭載された8速ATが組み合わされる。これに伴い燃費はJC08モードで15.2km/Lをマーク。おまけに出力を13%、トルクは30%のパワーアップを達成し、全モデルがエコカー減税および補助金対象モデルになるなど、チクチクと購買欲を刺激する嬉しい内容となっている。
デザインへ目を向けると、まずはフロントマスクが気になってしょうがない。ご存知キドニー・グリルに繋がる形で、左右に羽を広げるかのようにデザインされたヘッドライトがとても特徴的だからだ。
以前、BMWのデザイン部門を統括していたクリス・バングル氏の奇妙奇天烈な造型手法が蘇ったかのような、そんな錯覚さえ感じられる容姿に一瞬唾を飲み込んだが、これまた見ていると慣れてくるから不思議だ。
それは、フロントからサイドに流れるキリっとプレスされたエッジラインのせいか、相変わらずのプロポーションバランスの良さに、むしろこれでいいのだと納得させられてしまう魅力があるからなのかもしれない。
ボディサイズは、全長4,625(+85)×全幅1,800×全高1,440(-15)mmとなり、全長は伸びたものの、タワーパーキングを考慮して全幅は1,800mm据え置きとなった。ルーフラインも全高を先代より-15mmとしたことで、いわゆる“セダンぽい”から“クーペっぽい”流麗なラインが見せどころだという。
インテリアは、インパネの雰囲気が先代モデルと同じものの、スポーティさが格段にアップした印象で、座れば「走りたくなる衝動」に駆られること間違いないだろう。さらにホイールベースはプラス50mm拡大され、後席のニー・ルームは15mmも拡大するなど、居住性は抜群だ。
装備では、“アイドリングストップ機能(オートスタート/ストップ)”や、ドライバーの燃費の良い走行スタイルをサポートするシステム“ECOPROモード”を、標準装備のドライビング・パフォーマンス・コントロールに組み込むなど、燃費向上の施策機能が搭載されている。そのほか標準装備されるものとしては、リアビューカメラや、サーボトロニック、クルーズ・コントロールなど、全18ものうれしいアイテムが標準装備となる。
再びのBMW旋風が巻き起こる予感
さて、今回の新型3シリーズ。お気づきの方もいると思うが、日本導入モデルは決して328iのみというわけではない。実は今年の春頃には、ワンランク下の320iの導入を控えているほか、今秋には、なんとフルハイブリッドモデルとなる“ActiveHybrid 3”も日本へやってくるとのこと。う~ん、どれも気になる。
BMW広報によれば、「“ActiveHybrid 3”については、排気量も燃費も今はまだ言えない。しかし、“ディーゼルの3”というモデルも時期未定だが日本導入を予定している」とし、再びBMW旋風が巻き起こることを匂わせる内容に、心躍らさずにはいられない。
2012年はBMWから目が離せない!?皆さん、乞うご期待!
(TEXT:吉澤憲治)
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