フォルクスワーゲン 新型ゴルフカブリオレ 新車発表会速報
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10年ぶりのカムバック!
フォルクスワーゲン・グループ・ジャパンは8日、4代目となる新型ゴルフ・カブリオレを、10月1日から販売開始すると発表した。
発表イベントが行われたのは、東京は六本木にあるミッドタウンのアトリウム/コートヤード。吹き抜けで外の光をふんだんに取り入れる全面ガラス張りのアトリウムホールは、ゴルフ・カブリオレのオープンエアドライブを象徴する開放的な空間が特徴だ。
この日は、アトリウムホールの他に、コートヤードと呼ばれる屋外広場も活用しての発表会となり、歴代のゴルフ・カブリオレを一同に揃えた、まさに総括イベントとなった。
さて、4代目となる新型ゴルフ・カブリオレ。久しくその名を聞かなかったという人も多いのでは。
実はゴルフ・カブリオレ、2002年の3代目の生産終了をもって、そのモデルに幕を下ろしたのだ。
しかし、あれから10年。本国のマーケティング調査では、初代から支持の多かったゴルフ・カブリオレは、やはりフォルクスワーゲンのラインナップに加えるべきという結論に至り、ふたたび、華々しく「復活」という展開を迎えたわけだ。
その反動もあってか新型ゴルフ・カブリオレは、車体転倒時のみ2本の金属製バーが瞬時に飛び出す「ロールオーバープロテクションシステム」を採用。
つまりホロオープン時でもリアシート後方のロールオーバーバーの姿はなく、ボディサイドから眺めればクーペのように流麗で都会的、しかも女性が似合うエレガントな雰囲気を漂わせるデザインとなった。
ボディカラーも全5色、シートカラーも4色(全てレザーシート)を設け、完成度の高い演出が目を惹く。
インテリアはまず4人がゆったり座れるフル4シーターというのが魅力的だ。
ホロもブラックのソフトトップを採用したことで、見た目からして軽快そのもの。オープンはわずか9.5秒、クローズは11秒というこちらもまさに軽やかな動きが自慢だ。
特にホロ収納時は、リアシート後部にきれいに収まるたたみ方で、先代モデルのような、まるでホロを背負っているかのような見た目はない。おまけにトランクは、ホロ使用時、収納時と、共に常時250Lというスペースをキープ。
このクラスのオープンカーとしては、広めの積載容量が設けられており、紛れもなくこちらも新型ゴルフ・カブリオレの特筆すべきポイントだ。
価格は¥3,999,000。決して高くはない!
搭載するエンジンは直4DOHCインタークーラー付ターボ+スーパーチャージャーの1.4リッター(160ps/24.5kgm)。これに乾式クラッチ型7速DSGトランスミッションが組み合わさる。
ボディ剛性にいたっては、カブリオレモデルならではのフレーム構造を用いており、フロントウィンドーフレーム、アンダーボディ、サイドパネルなど、多くの部分に補強を加えている一方、ドアについてもインパクトビームの強化を施すなど、充分なねじれ剛性も実現しているとのこと。
その他ESP装着はもちろん、欧州の衝突安全基準(ユーロNCAP)では5つ星を獲得するなど、乗員保護性能はお墨付きだ。
装備については、バイキセノンヘッドライト、LEDテールランプ、ダークテールレンズ、17インチアルミホイール、ウィンドディフレクター、パークディスタンスコントロール(オプティカルパーキングシステム)、パドルシフトが標準装備となるなど、充実した嬉しい装備も魅力的だ。
新型ゴルフ・カブリオレの価格は¥3,999,000(税込)。
もちろん日本車ではないために割高感は否めないが、リッター15.4km/Lという燃費性能や、高い乗員保護性能、そして充実の装備内容に、このスタイリッシュなデザインとくれば、必ずしも“割高”とは言えないだろう。
むしろ、最近のフォルクスワーゲンのクルマのトータルバランスの高さは、もはや日本車以上なのかもしれない。
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