スズキ スプラッシュ 新車発表会速
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スズキから東欧の風薫るコンパクトカー デビュー
スズキは20日、ヨーロッパ生まれの新型コンパクトカー“スプラッシュ”を発表した。
スプラッシュは、実は既にヨーロッパでは販売を開始しているモデル。生産はハンガリーのマジャール・スズキ工場で行われているクルマで、形式上、スズキの輸入車という位置付けになる。開発に当たってはオペルとの共同作業によるもので、スズキとオペルの綿密なディスカッションの中で進められたという。
デザインに関してはコンパクトカーの先進であるヨーロッパの文化的テイストを多く取り入れた形を採用し、コンペ形式で決定したという。技術面もヨーロッパでも評価の高いスイフトの技術と、オペルのノウハウを取り入れたセッティングが施されている。つまり小さなボディーに日本のユーティリティアイデアと、ヨーロッパで鍛えた走りと安全装備を有しているというのが、スプラッシュ最大のトピックスとなる。ちなみにエンジンは1L、1.2L、1.3Lディーゼルとあるが、肝心な日本専用車は1.2Lのみである。
スプラッシュ開発主査の日比敏勝氏は、「スプラッシュはスイフトの姉妹車として日本導入を行ったモデル。スイフトのスポーティイメージに対し、スプラッシュはユーティリティに注力したモデルで、20~40代のイキイキとした女性に乗ってもらいたい。」と話した。さらに技術面についても、「スイフトベースのプラットフォームを使用し、サスペンション、ブレーキ、ステアリング反応と、スプラッシュ専用に細かくチューニングを行った。また、ヨーロッパ専用の1.3Lディ-ゼル車の日本導入を今後は考えていきたい。」とコメントした。
ダウンサイジングカーが注目を集める昨今、“輸入車という存在の日本車”の投入は、密かな話題を呼びそうである。
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