BMW、2020年に燃料電池車(FCV)市場投入へ ~トヨタとの協業によるFCスタック搭載~[発表会レポート]

  • 筆者: オートックワン 編集部
  • カメラマン:オートックワン編集部
BMW、2020年に燃料電池車(FCV)市場投入へ ~トヨタとの協業によるFCスタック搭載~[発表会レポート]
BMW、2020年に燃料電池車(FCV)市場投入へ ~トヨタとの協業によるFCスタック搭載~[発表会レポート] BMW、2020年に燃料電池車(FCV)市場投入へ ~トヨタとの協業によるFCスタック搭載~[発表会レポート] BMW、2020年に燃料電池車(FCV)市場投入へ ~トヨタとの協業によるFCスタック搭載~[発表会レポート] BMW、2020年に燃料電池車(FCV)市場投入へ ~トヨタとの協業によるFCスタック搭載~[発表会レポート] BMW、2020年に燃料電池車(FCV)市場投入へ ~トヨタとの協業によるFCスタック搭載~[発表会レポート] BMW、2020年に燃料電池車(FCV)市場投入へ ~トヨタとの協業によるFCスタック搭載~[発表会レポート] BMW、2020年に燃料電池車(FCV)市場投入へ ~トヨタとの協業によるFCスタック搭載~[発表会レポート] BMW、2020年に燃料電池車(FCV)市場投入へ ~トヨタとの協業によるFCスタック搭載~[発表会レポート] BMW、2020年に燃料電池車(FCV)市場投入へ ~トヨタとの協業によるFCスタック搭載~[発表会レポート] BMW、2020年に燃料電池車(FCV)市場投入へ ~トヨタとの協業によるFCスタック搭載~[発表会レポート] BMW、2020年に燃料電池車(FCV)市場投入へ ~トヨタとの協業によるFCスタック搭載~[発表会レポート] 画像ギャラリーはこちら

G7会合の話題は「自動運転」だけじゃない!

2016年9月24日から25日にかけて長野県軽井沢町で開催された「G7」先進7カ国交通相会合では、クルマ等の先進技術開発や普及に向け、各国が相互協力していく旨の共同宣言がなされた。今回最も多く聞かれたキーワードは、昨今多くのニュースや新聞紙面を騒がす話題の「自動運転」技術だったが、この他にも多くの技術について議論がなされた。

会場では日本の主要自動車メーカーも最新のテスト車両などを持ち込み、その高い技術力を各国にアピールしていたが、いっぽうでビーエムダブリューも、同社が開発・テストを進める燃料電池車(FCV)の紹介を実施している。

翌26日月曜日、G7にあわせ来日したドイツ・BMW本社のエンジニアが東京にも訪問。同社の燃料電池車への取り組みについて、報道陣に対しプレゼンテーションを行った。

BMW、2020年に燃料電池車(FCV)市場投入へ ~トヨタとの協業によるFCスタック搭載~[発表会レポート]BMW、2020年に燃料電池車(FCV)市場投入へ ~トヨタとの協業によるFCスタック搭載~[発表会レポート]BMW、2020年に燃料電池車(FCV)市場投入へ ~トヨタとの協業によるFCスタック搭載~[発表会レポート]BMW、2020年に燃料電池車(FCV)市場投入へ ~トヨタとの協業によるFCスタック搭載~[発表会レポート]BMW、2020年に燃料電池車(FCV)市場投入へ ~トヨタとの協業によるFCスタック搭載~[発表会レポート]

COP21「パリ協定」実現に向け動き出した環境大国「ドイツ」

BMW、2020年に燃料電池車(FCV)市場投入へ ~トヨタとの協業によるFCスタック搭載~[発表会レポート]

2015年、パリで行われたCOP21(国連気候変動枠組条約第21回締約国会議)で採択された「パリ協定」は、進行する地球温暖化を止め「世界の平均気温上昇を2度未満に抑える」ための歴史的な一歩となった。

ヒトが生み出す「温室効果ガス」の排出量を将来的に実質ゼロとすべく、環境先進国ドイツは真っ先に立ち上がった。ドイツ政府は2016年6月「機構保護計画2050」を発表。その中で運輸業界は、2050年までに化石燃料の依存からの脱却を目指す、とした。

BMWグループ リサーチ 新技術研究本部 マティアス・クリーツ パワートレイン研究部門執行役員は、ドイツの機構保護計画2050を受け、BMWのゼロエミッション(いわゆる「無公害車)モビリティ戦略について、「近距離移動はEV(電気自動車)、長距離移動はFCV(燃料電池車)」のそれぞれで実現させるとした。またEVとFCVは共存させることが可能だとも話す。

既に日本においても「i3」でEVの市販化は行っているが、FCVについても2020年実用化に向け、現在積雪地から極寒の地まで世界の様々な環境下でのテストを実施している。

BMW、2020年に燃料電池車(FCV)市場投入へ ~トヨタとの協業によるFCスタック搭載~[発表会レポート]BMW、2020年に燃料電池車(FCV)市場投入へ ~トヨタとの協業によるFCスタック搭載~[発表会レポート]BMW、2020年に燃料電池車(FCV)市場投入へ ~トヨタとの協業によるFCスタック搭載~[発表会レポート]BMW、2020年に燃料電池車(FCV)市場投入へ ~トヨタとの協業によるFCスタック搭載~[発表会レポート]BMW、2020年に燃料電池車(FCV)市場投入へ ~トヨタとの協業によるFCスタック搭載~[発表会レポート]

BMWのFCVはトヨタの技術で動いている

BMW、2020年に燃料電池車(FCV)市場投入へ ~トヨタとの協業によるFCスタック搭載~[発表会レポート]

このBMWの燃料電池車実用化のカギを握るのが、トヨタ自動車との戦略的提携だ。

今回のプレゼンにはBMWの燃料電池テスト車両(ベース車は5シリーズGT)が展示されたが、実はFCスタック(燃料電池スタック)などFCVにとって基幹の仕組みがトヨタ製なのだ。

マティアス・クリーツ氏は、これはあくまでもプロトタイプで、実際の市場導入モデルがどうなるかは未定としながらも、2020年に向けトヨタとは密接な協力体制にあり、FCスタックなどの大幅なコストダウン化のためにも、両社で業界スタンダードの構築を目指していると話す。

BMW、2020年に燃料電池車(FCV)市場投入へ ~トヨタとの協業によるFCスタック搭載~[発表会レポート]BMW、2020年に燃料電池車(FCV)市場投入へ ~トヨタとの協業によるFCスタック搭載~[発表会レポート]BMW、2020年に燃料電池車(FCV)市場投入へ ~トヨタとの協業によるFCスタック搭載~[発表会レポート]BMW、2020年に燃料電池車(FCV)市場投入へ ~トヨタとの協業によるFCスタック搭載~[発表会レポート]BMW、2020年に燃料電池車(FCV)市場投入へ ~トヨタとの協業によるFCスタック搭載~[発表会レポート]

水素を生み出すための電力は全て「再生可能なエネルギー」由来

BMW、2020年に燃料電池車(FCV)市場投入へ ~トヨタとの協業によるFCスタック搭載~[発表会レポート]
BMW、2020年に燃料電池車(FCV)市場投入へ ~トヨタとの協業によるFCスタック搭載~[発表会レポート]BMW、2020年に燃料電池車(FCV)市場投入へ ~トヨタとの協業によるFCスタック搭載~[発表会レポート]

他方、燃料電池車普及のためには水素エネルギーシステムの構築も必須。インフラなくしてはクルマの普及もままならない。また水素を生成するためには、そこにも当然電力エネルギーが必要となる。

しかしドイツはそこも徹底していた。水素を生み出すためには様々な方法があるが、ドイツでは風力や太陽光発電といった「再生可能なエネルギー」、その中で余分となる電力を水素エネルギーのために利用するとしたのだ。

ドイツにおける再生可能なエネルギーの割合はおよそ3割(2015年)。これを2030年には55%、2050年には80%まで引き上げようとしている。

現在ドイツでは30の水素エネルギー生産設備が稼働もしくは建設中で、2015年時点で10万台のFCVが稼働出来る状態だ。これを2030年には90万台、2050年には760万台まで引き上げようとしている。もちろんこれは全て再生可能なエネルギーを利用して稼働させるという壮大な計画を持っているのだから凄い。

[Photo&レポート:オートックワン編集部]

BMW、2020年に燃料電池車(FCV)市場投入へ ~トヨタとの協業によるFCスタック搭載~[発表会レポート]BMW、2020年に燃料電池車(FCV)市場投入へ ~トヨタとの協業によるFCスタック搭載~[発表会レポート]BMW、2020年に燃料電池車(FCV)市場投入へ ~トヨタとの協業によるFCスタック搭載~[発表会レポート]BMW、2020年に燃料電池車(FCV)市場投入へ ~トヨタとの協業によるFCスタック搭載~[発表会レポート]BMW、2020年に燃料電池車(FCV)市場投入へ ~トヨタとの協業によるFCスタック搭載~[発表会レポート]
BMW、2020年に燃料電池車(FCV)市場投入へ ~トヨタとの協業によるFCスタック搭載~[発表会レポート]
BMW、2020年に燃料電池車(FCV)市場投入へ ~トヨタとの協業によるFCスタック搭載~[発表会レポート]

この記事の画像ギャラリーはこちら

  すべての画像を見る >

【PR】MOTAおすすめコンテンツ

筆者オートックワン 編集部
樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

MOTA編集方針

「車好きのみんなが見ているメルマガ」やSNSもやってます!
カー用品・カスタムパーツ

愛車の売却を、もっと楽に!もっと高く!

  • 一括査定はたくさんの買取店からの電話が面倒?

    これまでの一括査定は、たくさんの買取店からの電話が面倒でした。MOTA車買取なら、最大20社の査定額をwebで簡単比較。やり取りするのは査定額上位の3社だけ。車の査定が楽に完結する仕組みです。

  • 一括査定は本当に高く売れるの?

    これまでは、買取店に会わないと査定額がわからず、比較がしづらい仕組みでした。MOTA車買取は、申込翌日18時に最大20社を簡単比較。加えて、買取店は査定額上位3社に選ばれるために競い合うから、どうしても高く売れてしまいます。

人気記事ランキング
最新 週間 月間

新着記事

新着 ニュース 新型車 比較 How To
話題の業界トピックス・注目コンテンツ

おすすめの関連記事

BMWの最新自動車ニュース/記事

BMWのカタログ情報 BMWの中古車検索 BMWの記事一覧 BMWのニュース一覧

この記事にコメントする

コメントを受け付けました

コメントしたことをツイートする

しばらくしたのちに掲載されます。内容によっては掲載されない場合もあります。
もし、投稿したコメントを削除したい場合は、
該当するコメントの右上に通報ボタンがありますので、
通報よりその旨をお伝えください。

閉じる