より高度な情報の運用・管理が可能に!日本最大規模を誇る「NEXCO東日本 管制センター」がリニューアル(2/2)
- 筆者: 山本 シンヤ
- カメラマン:山本シンヤ
耐震・防災機能が大幅に強化された新施設は、首都直下地震にも耐えうる
新施設は、東北道岩槻インターチェンジにある現在稼働中の道路管制センターの横に新たに建設され、延床面積5700平方メートル、地上3階建ての建物は首都直下型地震(マグニチュード7.3)に対応した最高水準の耐震基準を採用、更に管制室内は床免振および機器免振となっている。
また、大雨により浸水を防ぐために建物は1.6mかさ上げされている。
更に屋上ヘリポートや自家発電設備/井戸/災害備蓄品なども備えるなど、大規模災害時にはライフラインとなる高速道路の管制業務継続を可能としている。
また、他の支社が災害などの影響で管制業務ができない場合には、バックアップする機能も備えている。
また、通行止め時の一斉指令放送の内容を料金所、コンシェルジュ、お客様センターへ音声情報と共にテキストでメール配信し、より的確に伝達するシステムも導入することで、情報のタイムラグをなくす努力も行なわれている。
今後はこれら膨大なデータを統合/分析していくことで、更なる情報提供の高度化だけでなく、事故発生の傾向を掴むことも検討されているそうだ。
我々が高速道路を走っていて、「今までよりも渋滞が減ったかも!?」「事故/故障者対応が早い!?」と感じたなら、この道路管制センターのおかげ、と言ってもいいのかもしれない。
普段何気なく使っている高速道路の裏には、安全/安心/快適/便利に利用できるよう24時間365日高速道路を見張っている人たちの存在を忘れてはならない。
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