より高度な情報の運用・管理が可能に!日本最大規模を誇る「NEXCO東日本 管制センター」がリニューアル(2/2)

より高度な情報の運用・管理が可能に!日本最大規模を誇る「NEXCO東日本 管制センター」がリニューアル
NEXCO東日本 関東支社の新道路管制センターが2016年2月25日にリニューアルオープンした NEXCO東日本 関東支社の新道路管制センターが2016年2月25日にリニューアルオープンした NEXCO東日本 関東支社の新道路管制センターが2016年2月25日にリニューアルオープンした NEXCO東日本 関東支社の新道路管制センターが2016年2月25日にリニューアルオープンした NEXCO東日本 関東支社の新道路管制センターが2016年2月25日にリニューアルオープンした 新道路管制センターでは交通管制用として最大規模の「大型ディスプレイ」が設置されている 新道路管制センターでは交通管制用として最大規模の「大型ディスプレイ」が設置されている NEXCO東日本 関東支社の新道路管制センター内にて、取材中(?)の当記事ライター、山本シンヤ氏 NEXCO東日本 関東支社の新道路管制センター内にて、取材中(?)の当記事ライター、山本シンヤ氏 首都直下地震(M7.3)に対応した最高水準の耐震基準が採用されており、管制室内には床免震及び機器免震が採用されている 首都直下地震(M7.3)に対応した最高水準の耐震基準が採用されており、管制室内には床免震及び機器免震が採用されている 画像ギャラリーはこちら

耐震・防災機能が大幅に強化された新施設は、首都直下地震にも耐えうる

NEXCO東日本 関東支社の新道路管制センターが2016年2月25日にリニューアルオープンした

新施設は、東北道岩槻インターチェンジにある現在稼働中の道路管制センターの横に新たに建設され、延床面積5700平方メートル、地上3階建ての建物は首都直下型地震(マグニチュード7.3)に対応した最高水準の耐震基準を採用、更に管制室内は床免振および機器免振となっている。

また、大雨により浸水を防ぐために建物は1.6mかさ上げされている。

更に屋上ヘリポートや自家発電設備/井戸/災害備蓄品なども備えるなど、大規模災害時にはライフラインとなる高速道路の管制業務継続を可能としている。

また、他の支社が災害などの影響で管制業務ができない場合には、バックアップする機能も備えている。

大規模災害時に人や物資を輸送できるよう、6.8t 級ヘリが離着陸可能な屋上ヘリポートを設置大規模災害時に人や物資を輸送できるよう、6.8t 級ヘリが離着陸可能な屋上ヘリポートを設置ライフライン(井戸設備)ライフライン(井戸設備)地震などの災害の影響で管制業務が出来ない場合など他支社をバックアップする機能も備えられている

NEXCOパトロールカーとのGPS連携や渋滞の複数経路表示など、情報をより高度化

新道路管制センターでは交通管制用として最大規模の「大型ディスプレイ」が設置されている
新道路管制センターでは交通管制用として最大規模の「大型ディスプレイ」が設置されている

内部には交通管制用に全国最大規模となる総数168面、約129平方メートルの「大型ディスプレイ」を設置。

路線図に事故や渋滞などの状況はもちろん、現地カメラ映像、交通量計測設備、気象情報、非常電話受付状況、航空写真、ジャンクションの3Dマップ映像など、さまざまな情報を表示することが可能となっている。

GPS車両位置システム
GPS車両位置システム

また、新たな情報収集手段として、GPSシステムと車載カメラをNEXCOパトロールカーに搭載し、正確な位置情報とともに車載カメラの動画を専用スマホアプリで確認可能なシステムも採用された。

これらにより、より的確な交通状況の収集を行い、道路情報板、ハイウェイラジオ、ETC2.0、情報ターミナルへリアルタイムに発信することが可能になり、情報提供の更なる高度化も実現。事故などが発生した際には、NEXCOパトロールカーへの連絡、警察/消防などの連絡調整など、現場と連携して今まで以上に迅速な対応が可能になっているそうだ。

また、通行止め時の一斉指令放送の内容を料金所、コンシェルジュ、お客様センターへ音声情報と共にテキストでメール配信し、より的確に伝達するシステムも導入することで、情報のタイムラグをなくす努力も行なわれている。

今後はこれら膨大なデータを統合/分析していくことで、更なる情報提供の高度化だけでなく、事故発生の傾向を掴むことも検討されているそうだ。

我々が高速道路を走っていて、「今までよりも渋滞が減ったかも!?」「事故/故障者対応が早い!?」と感じたなら、この道路管制センターのおかげ、と言ってもいいのかもしれない。

普段何気なく使っている高速道路の裏には、安全/安心/快適/便利に利用できるよう24時間365日高速道路を見張っている人たちの存在を忘れてはならない。

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山本 シンヤ
筆者山本 シンヤ

自動車メーカー商品企画、チューニングメーカー開発を経て、自動車雑誌の世界に転職。2013年に独立し。「造り手」と「使い手」の両方の気持ちを“解りやすく上手”に伝えることをモットーに「自動車研究家」を名乗って活動をしている。西部警察は子供時代にリアルでTV放送を見て以来大ファンに。現在も暇があれば再放送を入念にチェックしており、当時の番組事情の分析も行なう。プラモデルやミニカー、資料の収集はもちろん、すでにコンプリートBOXも入手済み。現在は木暮課長が着るような派手な裏地のスーツとベストの購入を検討中。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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