ホンダ 八郷社長が会見 ~新体制でHonda車が変わる!?~
- 筆者: トクダ トオル(MOTA)
新型車開発に集中できる体制づくりを推進
2月24日、東京・青山のHonda本社で、本田技研工業の八郷 隆弘 代表取締役社長 社長執行役員が記者会見を行った。
今回の会見では、2015年6月の社長就任時に語られたホンダが取り組むべきテーマ『グローバル6極体制の進化』『Hondaらしいチャレンジングな商品の開発』について、特に4輪モデルに特化したかたちで具体的な方針が示された。
社長就任後、1ヵ月半をかけてホンダの各事業所20拠点を回ったという八郷社長は、4輪モデルの開発を担当する本田技術研究所や生産の現場でプロセスが複雑化し、工数や負荷の増加がみられたと話す。
今後は開発者たちがより「開発に集中」できる環境づくりを推進させるため、4月1日付で大きく組織変更を実施する。
気になる日本市場の今後は
会見では、グローバル市場におけるホンダの4輪生産体制についても触れられた。ここでその全てをご紹介すると長くなってしまうので、日本市場の動向に限ってお伝えする。
東京モーターショー2015で披露された次世代燃料電池車(FCV)「クラリティ フューエル セル」だが、いよいよ2016年3月からの発売を目前に控えている。
またコンパクトミニバン「フリード」のフルモデルチェンジについても、2016年中の実施を予定する。
さらに北米で発売を開始し、さっそく現地「北米カー・オブ・ザ・イヤー」も受賞した新型「シビック」(セダン)についても、早期の日本市場導入を検討する。実現すれば久しぶりの復活となる。
なおガソリンエンジンのニューモデルについては、新開発されたダウンサイジングターボエンジンが搭載される見込みだ。
ホンダではこうした高効率で環境負荷の少ないダウンサイジングターボの展開に加え、今後さらに電動化技術の導入も強化。プラグインハイブリッド車を中心にグローバルでの展開をすすめ、2030年には販売台数の2/3をFCV・EV・PHV・HEVなどに置き換えていくとした。
ホンダの原動力は「The Power of Dreams」!
八郷社長は会見の終わりに『Hondaはお客様の生活、そしてライフスタイルが、より良いものに変わっていくような価値の創造を目指します。そのために、私たちの原動力となるのは、「The Power of Dreams」です。
「夢の力を原動力に」という想いを、Hondaに関わる全員が常に心に留めながら、様々な現場で一丸となって「チームHonda」の力を最大限に発揮し、取り組んでいきます。』と、改めて新体制での強い意気込みを語った。
また会見では2016年のF1参戦体制についても言及。八郷社長は、2月23日に発表された新体制のもと、着実に一歩一歩前進すると宣言。今期はまず予選10位以内で決勝に臨むところからだ、と控えめに語った。
[レポート:トクダ トオル(オートックワン編集部)]
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