マツダ 『新型ロードスター(MX-5)』登場!? ~4代目は新開発「SKYACTIVシャシー」を採用~/川端由美(3/3)
- 筆者: 川端 由美
- カメラマン:マツダ株式会社
19年ぶりにアルファロメオがアメリカ上陸!
もうひとつ、NAオーナーにして、アルファロメオ「2000GTV」こと、ジュリア・クーペに乗る身としては、アルファロメオとの提携も気になるところだ。
実は、今回のニューヨーク・モーターショーでは、アルファロメオが久方ぶりにアメリカ市場に復活していたのだ。
1995年に「164」を最後にアメリカから撤退して以来、19年ぶりの復活である。そんなのはアルファロメオ好きしか気にしてないかもしれないけれど、数年前、セルジオ・マルキオンネCEOが「アルファロメオはアメリカに再上陸する」と予告した通りになったわけだ。
アルファロメオとマツダの提携については、共同発表以来、公にされた情報はほとんどない。ゆえに、かなりの憶測が飛んでいる。伝統的なアルファロメオの流儀に則って考えると、4m足らずの全長にショートホイールベースの素直なシャシーにアルファロメオのパワートレインが積まれたら、きっと楽しいに違いない。
新型ロードスターのシャシーから膨らむ世界
しかし、冷静に見れば、少々微妙な気もする。
今回、復活したアルファロメオのブースに展示されていた「4C」は、全長3989☓全幅1864☓全高1183mmのスリーサイズに、2380mmというショートホイールベースを持つ。
これに対して、4代目のシャシーは多少ディメンジョンが異なるかもしれないが、現行「ロードスター」は全長3995☓全幅1720☓全高1245mmのボディサイズに2330mmのホイールベースである。
ジュネーブサロンで「4Cスパイダー」が発表された今では、ロードスターのシャシーを使ったアルファロメオ「スパイダー」が登場するとなると、同じようなディメンジョンでポジションがかぶる気がしないでもない。
「アルファロメオではなく、フィアットが新しいカブリオレの開発に使う」などとの噂もあるだけに、今後の行方から目が話せそうにない。
とはいえ、クルマ好きからすれば、ロードスターにしろ、アルファやフィアットのスパイダーにしろ、手頃な価格帯で手に入る魅力的なモデルが増えることには大賛成だ。ロードスターのシャシーから膨らむ妄想に限りはないが、取り留めがない夢物語になる前に、現段階ではこのあたりで幕を引いておこう。
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