メルセデス・ベンツ SLS AMGクーペ ブラックシリーズ 新型車速報 -SLS史上最強の631psを誇るモデルが登場!-
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メルセデス・ベンツ日本では、同社のSLS AMGにスペシャルチューニングを施した「SLS AMGブラックシリーズ」を、2013年2月22日(金)本日より販売開始すると発表した。
“ブラックシリーズ”とは、AMGのブランドスローガン「ドライビングパフォーマンス」を体現した特別モデルのこと。日本におけるブラックシリーズはこれまでに、2008年の「SL 65 AMG ブラックシリーズ」、2011年の「C 63 AMGクーペ ブラックシリーズ」が導入されており、今回の「SLS AMGブラックシリーズ」はそれに続く第三弾となる。
SLS AMG ブラックシリーズの最大の特徴は、その動力性能。AMG 6.3リッターV8エンジンにさらなるチューニングが施され、ベースモデルと比べてプラス60psの、631ps/464kWという圧倒的なパワーを叩き出す。この631psという数値は、SLS史上最高の動力性能を誇る。最大トルクは635Nmで0-100km加速は3.6秒、最高速度は315km/h。
エンジン以外には、トランスミッションの取り付け位置を10mm低くすることで車両の重心が下げられたほか、新開発のAMGリミテッド・スリップ・デフを装備し、トラクション性能を向上。サスペンションも、サーキット走行を視野に入れた専用チューニングが施されたAMG RIDE CONTROLパフォーマンスサスペンションを装備する。
ブレーキはAMGカーボンセラミックブレーキが奢られ、軽量化のためにボンネットやリアウイングスポイラー、バケットシートの一部などにカーボンファイバーが使用されており、ベースのSLS AMGより70kgの軽量化を実現。さらに、チタン素材を初めて採用したAMGスポーツエグゾーストシステムにより、約13kgの軽量化が施されている。
インテリアは、designoブラックレザーとアルカンターラを組み合わせた専用バケットシートを採用し、スポーティなレーシングカーの雰囲気あふれる室内空間が演出されている。
価格は3,250万円で台数は限定25台。
世界におけるAMGモデルのメイン市場はやはりアメリカだが、日本も昨年の販売台数はアメリカ、ドイツ、イギリスに次ぐ第4位と好調に推移している。2011年発売のC 63 AMGクーペ ブラックシリーズも直ぐに完売となったこともあり、同モデルも早期の完売が予想される。
また、同日には「LEONレーシング」の参戦体制発表も開かれた。 LEONレーシングとは、あの“ちょい不良(ワル)オヤジ”で有名な男性ファッション誌のLEON率いるスーパーGT参戦チームのこと。
何故LEONがモータースポーツを?という問いについては、LEON総編集長 西園寺薫氏いわく、
「LEONの(購読ユーザーである)おやじ世代は、スーパーカーや高級車が憧れの的。高級車を自分で転がしたり、スーパーカーでレースに参加したりといった夢を抱いています。そういう夢を実現させるという事で、去年から実はスーパーGT300クラスにエントリーしているんです」
と語る。
また、参戦車両である「SLS AMG GT3 マットブラックバージョン」が公開されたほか、監督と3名のドライバーも発表された。
監督は、日本屈指の名ドライバー「ガンさん」こと黒澤元治氏。ドライバーは、黒澤治樹選手、加藤正将選手、黒澤翼選手という布陣でGT300クラスにフル参戦する。
黒澤元治監督は、「このレーシングカーを見たら、今年のLEONレーシングの意気込みが僕から説明しなくとも分かると思います。今年はもちろん表彰台ですけれども、それ以上にLEONレーシングらしく品よく目立つチームでいきたいと思います」と、今年にかける意気込みを語った。
さらに西園寺総編集長は、「ここまでご紹介させて頂いて、もうバレバレではございますが3名の黒澤姓がおります。LEONレーシングはぶっちゃけ、黒澤家に命運がかかっております」とのコメントも。
メルセデス・ベンツ日本 代表取締役社長の上野氏も、「昨年も良いところまでいって、ちょっと残念だったんですけれども、今年はガンさんの力と優秀なドライバーも3名居りますので、ぜひ表彰台のテッペンを目指して頂ければ」と、その期待を露わにした。
スーパーGT第1戦は、4月6日~7日に岡山県の岡山国際サーキットで開催される。
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