メルセデス・ベンツ Gクラス 新型車速報
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進化しながら進化しないのがGクラスです
メルセデス・ベンツ日本は2日、同社の最高級クロスカントリービークル「新型Gクラス」を発表した。
誕生から33年の歴史を刻むメルセデス・ベンツGクラスは、常に動力系統や最新装備を刷新しながらも、基本的なスタイリングを変えないという、現代では非常に稀な車種として有名である。時代に左右されない硬派一辺倒の姿は、まさに野武士魂を貫く“クロカンの武者”といったところだろうか。
個性と、フィールドを選ばない圧倒的な走行性能を有し、ライフスタイルにこだわりを持つ世界中のファンから強く支持されているというのも、このクルマが持つ最大の魅力だ。
さて、そんな新型Gクラスは、デザインコンセプトはそのままに、内外装を大幅に一新させたことが今回のトピックスとなる。エクステリアは従来からのスクエアフォルムは継承しながら、LEDドライビングライトや新設計のドアミラーをはじめとするモダンデザインがウリ。
インテリアはクロカンらしからぬ新たなエッセンスを取り入れた上質な空間が広がる。インパネのデザインを一新させ、メルセデス・ベンツらしいデザインアイコンは残しつつ、アーバンスタイルにもマッチした、ゴージャスで洗練された雰囲気を醸し出す。
装備面では、まずダッシュボードにi-Pad似の7インチワイド大画面ディスプレイを設置。また手元で簡単に操作できるCOMANDコントローラーを備えた最新鋭の車内テレマティックシステム「COMANDシステム」も搭載する。さらに12個ものスピーカーを設置した「harman/kardonロジック7サラウンドサウンドシステム」も標準装備だ。
最上級モデルはワンオフモデル! そのお値段はなんと!!
新型GクラスのモデルラインアップはAMGも含めて全3モデルを揃える。まずG550は、従来のV8 5.5リッターエンジン(387PS/530Nm)を搭載するとともに、トランスミッションは最新の7速AT「7G-TRONIC PLUS」という組み合わせだ。メルセデスが誇る最新の安全装備はもちろん、堅実なスクウェアフォルムとモダンなインテリアの共演は実にお見事である。こちらお値段は13,400,000円(消費税込み)なり。
次いでG63AMGは、V8 5.5リッターツインターボエンジン(最高出力544PS(従来比+37PS)、最大トルク760Nm(従来比+60Nm))を搭載。トランスミッションにはAMGスピードシフトPLUSを用意する。またAMGモデルは全てECOスタートストップ機能も盛り込み、抜群の走りと高い環境性も備えているので、こちらも要注目だ。ちなみにこちらのG63AMGは、先代モデルと同じ17,800,000円(消費税込み)という据え置き価格という点もお伝えしておこう。
そして最上級に君臨する新たに加わったG65AMGは、V12 6.0リッターエンジンを搭載。これは量産オフロード車として世界最高の612PS/最大トルク1,000Nmを発生し、0~100km/h加速はなんと5.3秒という、もはや猪突猛進という言葉が似合うくらいのモンスタースペックを備える。お値段32,500,000円(消費税込み)。これぞスーパーオフローダー、まさにドリームカーである。しかもこちら完全受注生産という驚きの逸品。一台一台丁寧に作り上げられるワンオフモデルとして日本へ上陸する。
Gクラスはメルセデス・ベンツのICONです
メルセデス・ベンツ日本のニコラス・スピークス社長は、「Gクラスは、私がメルセデス・ベンツに入社した年とおなじ年のデビューです。もう33年も前のこと、若かった頃がなつかしいです。Gクラスはご存知、私同様、世界中のセレブから愛され続け、これまでも歴代数々の賞を受賞してきました。まさにメルセデスベンツのICON的存在なのです。東日本大震災の時は復興のために役立ちました。ターミネーターのようにタフなGクラスは「I'll be back!」、さらにワイルドになって戻ってきました」と、ジョークを交えたスピーチで会場を沸かせた。
日本にもファンが多いメルセデス・ベンツGクラス。今回のAMGモデルの強化は、他のライバル車種をさらに引き離す、大きなインパクトを引っさげての登場となった。
最新の技術をふんだんに搭載した新型Gクラスに、喉から手が出そう・・・と、欲しがるセレブ達の表情が目に浮かぶ。
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