BMW 新型6シリーズ 『グラン クーペ』発表会速報
- 筆者:
後発ならではの完成度が光ります。
ゴージャスなクーペセダンが、また一つこの世に誕生した。
市場拡大を順調に辿るこのセグメントは、すでにライバルの数も多いのはご承知の通り。
むしろこのセグメントにおいて後発となるBMW。このたび送り出したラグジュアリークーペセダンは、これまでの4人乗りという主流に対して5人乗りという新しいエッセンスを加えての登場となった。
この6シリーズグランクーペは、従来の6シリーズのクーペフォルムを単に全長を伸ばした、というわけではない。
6シリーズのただでさえ美しいクーペフォルムを活かしつつ、ドア形状やルーフラインを上手に試行錯誤して、よくぞここまで華麗で流麗なスタイリングを作り出すことができたと、実車を目の前にして感心せずにはいられなかった。
さて、その優雅で上品な佇まいが自慢の6シリーズグランクーペは、2つのエンジンを備え2グレードというラインナップだ。
今後、7シリーズの存在が色々な意味で気になります。
まず一つは、直6 3リッターツインパワーターボを搭載する640i。(¥9.860.000)
そしてもう一つは7月から本国で生産が開始され、10月の日本デリバリースタートが待ち遠しい、新開発のV8 4.4リッターツインパワーターボの650i(¥12.570.000)だ。ちなみにどちらもトランスミッションは8速ATとの組み合わせとなり、燃費も6シリーズに比べ最大16%のアップを達成している。
発表会では640iのみの展示となったが、エンジンの違いは別として、インテリアはBMWの新たなフラッグシップにふさわしい、ラグジュアリーでインテリジェンスな装いが光る。
ハイセンスなスポーティデザインの集大成といった具合で、座るだけで心地よさが伝わってくる。ただし後席の居住性は基本4人乗りを想定したつくりであるため、5人乗りというのはあくまで緊急時。センターコンソールがフロントからダイレクトに後席センターまで延びているため、真ん中の方は少々難しい座り方を強いられるかもしれないが、そこはご愛嬌ということでお考えいただきたい。もちろんシートベルトは備わっているのでご安心を。
BMWマーケティング・ディビジョンの岡田信之氏は、「ラグジュアリークーペの雰囲気は残しつつも、新たに必要に応じて5人乗りのキャビンとしたことで、このクルマの個性、そして特別感を感じていただけるのではないかと考えております。BMWが新たにご提案するこれまでにない美しいデザインと、キレのあるドライビングをぜひお楽しみください」とコメントした。
ショーファー色が濃くなるいっぽうの、現状フラッグシップ“7シリーズ”に対して、こちら6シリーズグランクーペはドライバーがメイン。BMWイコール“走り”を期待するオーナーも多い中、このクルマはそんなオーナーたちに対しての魅力的な一台となることは確実だ。
BMWの新たなコンセプトを感じさせる6シリーズグランクーペ。販売面でもその注目はすでに高まっているという。
この記事にコメントする