レンジローバー&イヴォーク 雪上試乗レポート/大谷達也(1/3)
- 筆者: 大谷 達也
- カメラマン:小林岳夫
当日は気持ちいい青空が広がった好天。おかげで標高が2000m近い試乗会場付近も0℃前後まで気温が上がり、日なたにいるとジャケットが要らないくらい暖かでした。
でも、こういう日こそ雪上走行は気をつけなければいけません。なぜなら、気温が0℃前後になるということは、場所によっては雪や氷が溶け出す恐れがあるということ。
実は、どんなに性能のいいスタッドレスタイヤでも、路面とタイヤのすき間に水が入り込んだ状況がもっとも滑りやすいのです。逆に、−10℃を下回るような極寒地のほうが雪が硬く引き締まり、がっちり路面を捉えられるようになるのです。
おまけに、今回試乗するレンジローバーの最高級モデル、その名も「レンジローバー オートバイオグラフィー・ロングホイールベース」は、スタッドレスタイヤよりも雪上でのグリップが劣るウィンタータイヤを装着していたので、軽く緊張しながら運転席に乗り込みました。
視界の良さはさすがレンジローバー、狭い道でも扱いやすい
ところで、レンジローバーに乗るといつも感心するのが視界のよさ。先ほども記したとおり、オフロード性能の高さがレンジローバーの自慢ですが、いくら滑りやすい路面をしっかり捉える性能を備えていても、ドライバーが周囲を確認できずにガケから真っ逆さまなんてことになったら元も子もありません。
優れたオフロード性能を十分に発揮するためにも周りがよく見えることが大事なのですが、さすがレンジローバー(というかそのメーカーであるランドローバー)は4WD専業メーカーだけあって、この点は満点に近い。
レンジローバーはオフロードでだけ効果を発揮するものではなくて、たとえば都内の狭い路地に入り込んだときにも有効なので、小柄な女性でも大きなボディを持てあますことなく運転することができるのです。この扱いやすさは本当にありがたいです。
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