雪の上で究極のプレミアムSUVを遊ばせる贅沢・・・「レンジローバー」「レンジローバースポーツ」雪上試乗レポート(1/4)
- 筆者: 金子 浩久
- カメラマン:小林岳夫
乗った瞬間からわかる、レンジローバーならではのおもてなし
まずはレンジローバー。
3.0リッタースーパーチャージドV6エンジンを搭載したVOGUE(ヴォーグ)というモデル。
開けたドアハンドルにあるスイッチでスッと最低地上高を下げられるので、脚を高く持ち上げて乗り込む必要がないのが助かる。こうした"おもてなし"装備がレンジローバーにはいくつか備わっているところが、ただのSUVとは違う。
例えば、ステアリングホイールヒーター。スイッチをオンにすると、シートヒーターよりも先に素早く暖まってくる。冬の寒い朝などに、クルマに乗り込んで走る時のステアリングホイールの冷たさはちょっとツラいものだ。だからと言って、走り出す以上、触らないわけにはいかない。これも"おもてなし"のようなものだろう。
スーッと滑らか、極上の乗り心地にもうトリコ・・・
雪のないアスファルト路から走り始めたが、動き出した瞬間から極上の乗り心地の虜になってしまった。その感動は初めてのことではないのだけれども、久しぶりに体感すると改めて身体と心に染み入ってくる。
ベルベットの絨毯の上を歩いているようなといおうか、ウオーターベッドに横たわっていると言おうか、とにかく路面から伝わって来る路面の様子にカドというものがない。
ほとんどのクルマは、アスファルトの粒子のエッジをタイヤが擦る様子を「ザラザラザラッ・・・」とハンドルやクルマ全体に伝えてくるものだけれども、レンジローバーはそれを感じない。スーッと滑らかに、極めてスムーズに走る。”たおやか”などという、普段はほとんど口にしない言葉が自然に出てきてしまう。
その滑らかさからの驚きはドライバーだけに伝わってくるものではないようで、同行のオートックワン編集者T氏と小林カメラマンも、助手席と後席で「オーッ」と声を挙げてシビレてしまっていたほどだ。
[雪の上でもレンジローバーはやっぱり凄かった・・・次ページへ続く]
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