ランドローバー 新型レンジローバー 試乗レポート/森口将之(1/2)

ランドローバー 新型レンジローバー 試乗レポート/森口将之
ランドローバー 新型レンジローバー [5.0 V8 SUPERCHARGED VOGUE] フロントエクステリア ランドローバー 新型レンジローバー [5.0 V8 SUPERCHARGED VOGUE] リアエクステリア ランドローバー 新型レンジローバー [5.0 V8 SUPERCHARGED VOGUE] フロントフェイス ランドローバー 新型レンジローバー [5.0 V8 SUPERCHARGED VOGUE] リアエクステリア ランドローバー 新型レンジローバー [5.0 V8 SUPERCHARGED VOGUE] サイドイメージ ランドローバー 新型レンジローバー [5.0 V8 SUPERCHARGED VOGUE] ヘッドライト ランドローバー 新型レンジローバー [5.0 V8 SUPERCHARGED VOGUE] ヘッドライト ランドローバー 新型レンジローバー [5.0 V8 SUPERCHARGED VOGUE] ランドローバー 新型レンジローバー [5.0 V8 SUPERCHARGED VOGUE] ランドローバー 新型レンジローバー [5.0 V8 SUPERCHARGED VOGUE] サイドベントグラフィック ランドローバー 新型レンジローバー [5.0 V8 SUPERCHARGED VOGUE] サイドベントグラフィック 画像ギャラリーはこちら

今や激戦区となったラグジュアリーSUV市場に挑む「新型レンジローバー」

ランドローバー 新型レンジローバー [5.0 V8 SUPERCHARGED VOGUE] エクステリアイメージランドローバー 新型レンジローバー [5.0 V8 SUPERCHARGED VOGUE] エクステリアイメージ

セダンがライバル。

横浜で行われた新型レンジローバー試乗会のプレゼンテーションで、何度も聞かれた言葉だ。

1970年に初代レンジローバーがデビューした時は、たしかにセダンがライバルだった。まだSUVという言葉が一般的になる前で、この種のクルマは走破性や耐久性だけを考えた無骨な面々ばかり。セダンに匹敵する上質感と快適性を備えたのは、レンジローバーしかいなかったのだから。

でもその評価が確立されるにつれて、日本やドイツやアメリカから次々にライバルが参入し、いまやラグジュアリーSUVは激戦区。しかも多くのモデルが、同クラスのセダンに劣らぬ加速とハンドリングを備えるに至っている。

一方のレンジローバーは、BMW傘下だった時代に開発された旧型で、モノコックボディに4輪独立懸架サスペンションという大刷新を図ったものの、近年は味わい勝負のSUVに落ち着いていた雰囲気が強かった。

個人的には、背筋を伸ばしたドライビングポジションや、繊細なステアリングフィール、ゆったりしたコーナリングは好きだ。だからオートックワンの2009年ベスト・バイ・カーの輸入車編ベストハンドリングカーには、旧型レンジローバーを選んでいる。

でも現在のトレンドは、スポーツカーみたいにキビキビ走るSUV。ライバルだけじゃなく、同じレンジローバーを名乗るイヴォークさえ、斬新なデザインとともにそんな走りが受けて、世界的な大ヒットとなっている。

40年以上の伝統をキープしたまま、いかにして最新トレンドと向き合うか。そんなテーマを追求するために、今一度セダンをライバルに見据えて、ゼロから構築し直したのが新型レンジローバーなのではないかという気がした。

より大きく、低く構えられたエクステリアデザイン

ランドローバー 新型レンジローバー [5.0 V8 SUPERCHARGED VOGUE] フロントエクステリア
ランドローバー 新型レンジローバー [5.0 V8 SUPERCHARGED VOGUE] リアエクステリアランドローバー 新型レンジローバー [5.0 V8 SUPERCHARGED VOGUE] フロントフェイス

ボディサイズは5005×1985×1865mmで、35mm長く、30mm幅広く、15mm低くなった。ホイールベースは2920mmで、40mm伸びている。でも見た目はそれ以上の違いがある。

ノーズはスラントし、Aピラーは寝て、ルーフはスロープし、サイドはウエッジシェイプを描く。

前後のライトまわりを含めて、イヴォークのエッセンスを融合した雰囲気。空気抵抗の低減が主要テーマだそうで、0.34のCd値は旧型より10%良くなったそうだ。

フロアは高い。乗降時に車高を落とすアクセスモードを使えば、最近のSUVの平均ぐらいになるけれど、レンジローバーの威厳を感じる。

ランドローバー 新型レンジローバー [5.0 V8 SUPERCHARGED VOGUE] リアエクステリアランドローバー 新型レンジローバー [5.0 V8 SUPERCHARGED VOGUE] サイドイメージランドローバー 新型レンジローバー [5.0 V8 SUPERCHARGED VOGUE]ランドローバー 新型レンジローバー [5.0 V8 SUPERCHARGED VOGUE]ランドローバー 新型レンジローバー [5.0 V8 SUPERCHARGED VOGUE] サイドベントグラフィック

やたらと飾らず、センスの良いインテリア空間

ランドローバー 新型レンジローバー オックスフォード フロントレザーシートランドローバー 新型レンジローバー インパネ

たっぷりしたサイズと厚みのあるクッションを持ち、座ったことはないけれど社長のイスみたいな前席は、旧型よりやや低く、座面を傾かせて背もたれを寝かせた、セダン的な運転姿勢が似合うようになった。

インパネまわりはイヴォークに似ている。

スイッチの数を半分に減らしたという言葉どおり、1000万円超えのクルマとしては異例にすっきりしていて、ウッドパネルも腰の位置より下に集中してあるから目立たない。

高級車だからとギラギラ飾るのはセンスが悪い証拠。趣味の良さとは何たるかを教えられる空間だ。

後席は身長170㎝の僕ならヒザが組めるほど広いだけでなく、座面の高さや背もたれの傾きなどすべてが絶妙で、くつろげる。乗り降りに支障がない方ならショーファードリブンも良さそうだ。

伝統どおり上下2分割のテールゲートが電動になったことも目立つ。

ランドローバー 新型レンジローバー ステアリングランドローバー 新型レンジローバー オックスフォード リアレザーシートランドローバー 新型レンジローバー オックスフォード リアレザーシートランドローバー 新型レンジローバー メーターランドローバー 新型レンジローバー センターコンソール
ランドローバー 新型レンジローバーランドローバー 新型レンジローバー パノラミック・グラスルーフランドローバー 新型レンジローバーランドローバー 新型レンジローバー 分割式パワーテールゲートランドローバー 新型レンジローバー 分割式パワーテールゲート
1 2 次へ

この記事の画像ギャラリーはこちら

  すべての画像を見る >

【PR】MOTAおすすめコンテンツ

森口 将之
筆者森口 将之

1962年東京都生まれ。モータージャーナリスト&モビリティジャーナリスト。自動車専門誌の編集部を経て1993年フリーに。各種雑誌、インターネット、ラジオなどのメディアで活動。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。グッドデザイン賞審査委員。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

MOTA編集方針

「車好きのみんなが見ているメルマガ」やSNSもやってます!
カー用品・カスタムパーツ

愛車の売却を、もっと楽に!もっと高く!

  • 一括査定はたくさんの買取店からの電話が面倒?

    これまでの一括査定は、たくさんの買取店からの電話が面倒でした。MOTA車買取なら、最大20社の査定額をwebで簡単比較。やり取りするのは査定額上位の3社だけ。車の査定が楽に完結する仕組みです。

  • 一括査定は本当に高く売れるの?

    これまでは、買取店に会わないと査定額がわからず、比較がしづらい仕組みでした。MOTA車買取は、申込翌日18時に最大20社を簡単比較。加えて、買取店は査定額上位3社に選ばれるために競い合うから、どうしても高く売れてしまいます。

新車・中古車を検討の方へ

人気記事ランキング
最新 週間 月間

新着記事

新着 ニュース 新型車 比較 How To
話題の業界トピックス・注目コンテンツ

おすすめの関連記事

ランドローバー レンジローバーの最新自動車ニュース/記事

ランドローバーのカタログ情報 ランドローバー レンジローバーのカタログ情報 ランドローバーの中古車検索 ランドローバー レンジローバーの中古車検索 ランドローバーの記事一覧 ランドローバー レンジローバーの記事一覧 ランドローバーのニュース一覧 ランドローバー レンジローバーのニュース一覧

この記事にコメントする

コメントを受け付けました

コメントしたことをツイートする

しばらくしたのちに掲載されます。内容によっては掲載されない場合もあります。
もし、投稿したコメントを削除したい場合は、
該当するコメントの右上に通報ボタンがありますので、
通報よりその旨をお伝えください。

閉じる