レンジローバー ヴェラール 新型車発表会|極めてシンプルなのに、ここまで美しく力強いスタイリングが生まれた理由

レンジローバー ヴェラール 新型車発表会|極めてシンプルなのに、ここまで美しく力強いスタイリングが生まれた理由
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第四のレンジローバー、その名は”ヴェラール”

英国の高級SUVブランド”レンジローバー”に第四のモデルが誕生した。その名は「レンジローバー ヴェラール」。車格としては、イヴォークとレンジローバースポーツの間に位置する。2017年3月にイギリス・ロンドンで発表されたばかりのニューモデルだが、早くも7月11日より日本国内での受注も開始された。

さてこの全く新しいヴェラール、どのようなクルマなのだろうか。

>>レンジローバー ヴェラールの美しすぎるディテールを画像でチェック

美しすぎるスタイリングに圧巻

レンジローバー ヴェラール、まずは何よりもその美しすぎるスタイリングに注目したい。

都内で行われた報道向け発表会場には、空輸で運ばれてきたばかりだという2台のヴェラールが並んでいた。共にクルマのディテールが良く伝わるシルバーメタリックに塗られ、1台はブラックコントラストルーフという窓から上の部分が黒い仕様だった。

与えられた要素は極めてシンプルだ。しかしボディサイド断面を沿う精緻なライン、凝縮されたフォルムなどが醸し出す上質さ、美しさ、そして強い存在感に圧倒される。

昨今のニューモデルでよく見かける、前のめりなウェッジシェイプや有機的かつ複雑なキャラクターライン、豪快に口を開けた巨大なフロントグリル・・・といったトレンド要素は何ひとつ備わっていない。なのにこの迫力、そしてこのモダンな印象はどうだろう。もちろんそれでいて、レンジローバーファミリーの一員であることも一目瞭然と、パーフェクトな仕上がりだ。

”引き算の美学”から生まれたヴェラールのモダンデザイン

このイベントのために来日したヴェラールのエクステリアデザイン担当チーフデザイナー、ジェレミー・ウォーターマン氏は「ヴェラールのデザインは、Reductionism(リダクショニズム:還元主義)の考えに基づき無駄をそぎ落としていったことで洗練された」と説明する。その後のジャガーランドローバージャパン側の解説でこれを「引き算の美学」(若林敬市 マーケティング・広報部 ディレクター)だと端的に補足していた。

全くのニューモデル、しかもプレミアムブランドで”引き算”とは、確固たるブランド力を持つレンジローバーだからこそ出来ることだろう。

なおこのヴェラールのデザイン言語は今後、次世代のレンジローバーにも引き継がれていくという。

10.2インチディスプレイを上下2段配置した最新インフォテイメントシステムを採用

レンジローバー ヴェラールの新しさは外観のスタイリングだけに留まらない。内装もやはりエクステリア同様のモダンな世界観で統一されていた。中でも、上下に2つ配置される10.2インチの高解像度タッチスクリーン式インフォテイメントシステム”Touch Pro Duo”が新しい。例えば上がナビ、下はオーディオあるいはエアコン操作、といったように変幻自在に扱える。

これに加えメーターもTFTバーチャルインストルメントパネルによる液晶表示、さらにフルカラーのヘッドアップディスプレイまで備わり、合わせて4つの表示を最適に使い分けている。

シートの素材も興味深い。レンジローバーと言えば本革の世界を想像するだろう。もちろん最高級の革を用いた仕様も用意されるが、今回はデンマークのテキスタイルメーカー、Kvadrat(クヴァトラ)社と共同で開発したファブリック内装のプレミアムテキスタイル仕様も用意される。これがまたモダンで新鮮なのだ。家具やカーテンなど建材のテキスタイルで世界的に知られるクヴァトラ社が自動車業界と組むのはこれが初めてだという。

ヴェラールの価格は778万円から1526万円まで、用意されるラインナップは実に33グレード!?

もちろん、話題はデザインだけに留まらない。レンジローバー一族を名乗るだけに、インテリジェント・ドライブライン・ダイナミクス(IDD)搭載のAWDシステムなど悪路の走破性も万全。エアサスペンション仕様なら車高調整も思いのままだ。車体はボディの8割以上にアルミを用いた軽量モノコック構造となっている。

ヴェラールに搭載されるパワートレインは3タイプ。ジャガー・ランドローバーグループが独自開発したINGENIUMエンジンは、2リッター4気筒のディーゼルターボ(180ps・430Nm)に加え、2リッターガソリンターボ2種(250ps・365Nm/300ps・400Nm)も用意。さらに3リッターV6スーパーチャージドガソリンエンジン(380ps・450Nm)まで用意される充実ぶり。全てが8速オートマチックトランスミッションと組み合わされる。

しかもそのグレード体系も多岐に渡り、初期モデルのみに設定されるFIRST EDTIONも加えると実に33ものバリエーション展開となる。価格帯も778万円から1526万円までと幅広い。

有楽町でヴェラールを期間限定展示|藤原ヒロシ氏主宰のフラグメントデザインが空間をプロデュース

ジャガー・ランドローバー・ジャパンでは7月12日(水)から17日(月)までの間、発表会の行われた東京・有楽町インフォスにて「THE NEW RANGE ROVER VELAR PREMIERE」と題する発表記念イベントを開催する。音楽プロデューサーの藤原ヒロシ氏が主宰するフラグメントデザインが空間をプロデュースした会場では、ヴェラールの世界観を堪能できる。

藤原ヒロシ氏といえば、自身の愛車もレンジローバー。ヴェラールはロンドンでのローンチイベントにも参加したという。7月11日に行われたプレス向け発表会にもその姿をみせ、日本で再び再開したレンジローバー ヴェラールに興味津々の様子だった。

なおTHE NEW RANGE ROVER VELAR PREMIEREの入場は予約不要。レンジローバー ヴェラールを真っ先に目に出来るチャンスだ。なおこの後も8月にかけて全国プレビューツアー・キャラバンを開催する。詳細についてはジャガー・ランドローバー・ジャパンのサイトも併せてチェックして欲しい。

THE NEW RANGE ROVER VELAR PREMIERE produced by FRAGMENT[ジャガー・ランドローバー・ジャパン]

[レポート:トクダ トオル(オートックワン編集部)/Photo:オートックワン編集部]

>>[Photo80枚]レンジローバー ヴェラール発表会の模様を画像で見る

NEW RANGE ROVER VELAR First Edition 主要諸元(スペック)

全長×全幅×全高:4803×2145×1665mm/ホイールベース:2874mm/乗車定員:5名/車両重量:1884kg/駆動方式:四輪駆動(4WD)/エンジン種類:V型6気筒 DOHC スーパーチャージド ガソリンエンジン/総排気量:2995cc/最高出力:380ps(280kW)/6500rpm/最大トルク:450Nm/3500rpm/車両本体価格:15,260,000円(消費税込)

※スペックは欧州値

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トクダ トオル(MOTA)
筆者トクダ トオル(MOTA)

昭和44年生まれ。週末は愛車に乗って(時に鉄道に乗って)家族とともにドライブやキャンプを楽しむ1児のパパ。自動車メディアに携わるようになってから15年余りが経過。乗り換えに悩むユーザーの目線に立った平易なコンテンツ作りを常に意識し続けている。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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