ランドローバー 4代目 新型「レンジローバー」新型車速報 ~Don't change it,just make it better(変化させるのではなく、進化させる。)~
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世界で好調のランドローバー社がフラッグシップモデル「レンジローバー」をフルモデルチェンジ
英国の高級SUVメーカー「ランドローバー」が好調だ。昨年日本へも導入を開始した「レンジローバー イヴォーク」が牽引するかたちで、対前年同時期比33%増の販売実績を叩き出し[2012年度4-11月]た。英国のヘイルウッド・ソリハル各工場では、創業以来始めて3交代24時間稼動までして、増産体制を築いているほどだという!
そんな中、勢いに乗ったランドローバー社は、最上級モデル「レンジローバー」をフルモデルチェンジし、ここ日本で2013年3月2日より発売を開始する。SUVで世界初のオールアルミ製モノコックボディを採用し、大幅に軽量化を図った4代目レンジローバー。その革新に迫る!
変化ではなく、「進化」を選んだ4代目
新型レンジローバーの写真をパッと観ただけでは、「あれ、あまり変わってない?」と誤解するヒトもいるかもしれない。
これまで3世代、40年以上に渡り培われたレンジローバーの特長を生かし、4代目モデルにも「ひと目でレンジローバーと分かる」デザイン要素を用いたためだ。水平基調のルーフライン、クラムシェルボンネット、大きく直立したグラスエリア、ランプ類の形状、フェンダー脇のサイドベントなど。レンジローバーらしさを想わせるモチーフの数々、そして全体のシルエット、プロポーションが、「これはレンジローバー以外の何者でもない」と感じさせてくれる。
しかしいっぽうで、新型レンジローバーのディテールをじっくりと見ていくと、実は非常にモダンなデザインだということが判っていく。極めてシンプルだが、研ぎ澄まされた滑らかなボディの面は美しく、思わず撫で回したくなるほどだ・・・
ジャガー・ランドローバー・ジャパンのラッセルM.アンダーソン社長は、新型車発表会で、レンジローバーのニューモデルについて「Don't change it,just make it better」(変化させるのではなく、進化させる)と、そのコンセプトについて伝えた。なるほど、まさにその言葉を具現化した結果が、新型へと見事に昇華していることが実感できる。
革新性もオフロード性能も快適性も、全てが「世界一」!
デザイン以上に深く進化しているのが、新開発の軽量オールアルミニウム・プラットフォームだ。SUVで世界初の採用となるアルミモノコックボディ構造を採用し、骨格部だけで約39%、実に180kg以上の軽量化を図った。しかもアルミニウムの50%は、リサイクルアルミニウムを使用している。こうした軽量化の取り組みにより、動力性能や環境性能向上の面でも大きく寄与した。
もちろんオフロード性能も世界一でなくては、レンジローバーではない。寒冷地や悪路をはじめ、標高4500mの高地など、世界中のあらゆる環境下でテストを実施。4輪駆動車の王者らしい高い走破性を持ついっぽうで、オンロードでの操縦安定性もさらに向上。その上で高級車らしい高い快適性までも兼ね備えた。
いっぽう、レザーやウッドをふんだんに使ったインテリアも、伝統のクラフトマンシップの手による高い品質でさらに贅を極めた。さらに15色のボディカラーに2トーンのコントラストルーフ、インテリアトリムも豊富なカラーコンビネーションを用意するなど、贅沢を知り尽くした顧客のニーズに、これでもかと応えている点はいかにも英国車らしいこだわりっぷりだ。
新型「レンジローバー」の価格は、「5.0 V8 VOGUE(ヴォーグ)」12,300,000円[消費税込み]から。これだけの魅力、これだけの性能を誇る地上最強の高級車としては、むしろ「安い」くらいなのかもしれない!?
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■ランドローバー 新型レンジローバー海外試乗レポート/飯田裕子[2012年11月30日]
■ランドローバー、新型レンジローバー(日本名レンジローバー・ヴォーグ)を発表[2012年9月7日]
[レポート:オートックワン編集部/PHOTO:オートックワン編集部/ジャガー・ランドローバー・ジャパン]
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