ランドローバー ディスカバリースポーツ 試乗レポート/九島辰也(2/2)

ランドローバー ディスカバリースポーツ 試乗レポート/九島辰也
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熟成が進んだハンドリング

ランドローバー ディスカバリースポーツ

そんなディスカバリースポーツを実際に走らせる。

するとこいつがかなりいい。見かけ以上にコンパクトで走りが軽快だ。

そこで、あらためてディメンションを調べると、全長は4610mmしかない。メルセデス・ベンツ「Cクラス」が4690mmだから、それよりずっと短いのだ。

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それにハンドリングがかなりいいのも特筆したい。イヴォークがそうであるように、ステアリングをスッと切ったときの反応がメチャメチャ早く意のままに動く。きっとこの辺はジャガーのノウハウが入っていると思われる。長年そこに注力してきた開発陣が力を貸しているに違いない。

さらにいえば、その反応のよさは初期のイヴォークよりもダイレクトで素直。熟成が進んだといった感じだ。昨今のランドローバーは急速にオンロード性能を高めている。

ただ惜しいのは“フィーリング”。電動パワステはクイックで運転が楽しいのだが、ジャガーのようなフィールはまだない。そこが加わればさらに多くのファンを掴めることだろう。もちろん、その日は近いとも言えるが。

乗り心地は4輪独立懸架の新しいサスペンションシステムがフラットライドを生む。それにコーナー時の足の粘りはかなりいい。ただ、路面に凹凸のあるアスファルトでは細かい振動を多く感じた。19インチという大径ホイールの影響もあるだろうが、3列目はもしかしたら少々つらいかもしれない。

果たして二匹目のどじょうはいるのか…?

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今回の試乗会ではオフロードコースの設定がなかった。そのためテレインレスポンスとのマッチングはわからないが、それが不出来であるとは考えづらい。オフローダーの老舗がそこを妥協するとは思えないからだ。

この他ではステレオカメラを用いた自動緊急ブレーキや歩行者用エアバッグ、レーンディパーチャーウォーニング、オートマチックハイビームアシストなどが標準、もしくはオプションで用意される。まあ、この辺はトレンドでもあるが、これからの時代必須アイテムとなることは間違いない。今回はランドローバーとしては珍しく?他社に遅れることなく採用された。

といったディスカバリースポーツ。グレードは「SE」、「HSE」、「HSEラグジュアリー」の3つ。価格は492万円(消費税込)から。イヴォークのヒットからするとこいつの注目度は高い。果たして二匹目のどじょうはいるのか…?

LAND ROVER DISCOVERY SPORT SE

全長x全幅x全高:4610x1895x1725mm/ホイールベース:2740mm/車両重量:1744kg/駆動方式:4輪駆動/エンジン種類:2.0リッター Si4 ターボチャージド ガソリンエンジン/総排気量:1998cc/最高出力:240ps(177kW)/5500rpm/最大トルク:34.7kg・m(340N・m)/1750rpm/トランスミッション:9速オートマチックトランスミッション/メーカー希望小売価格:4,920,000円[消費税込み]

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九島 辰也
筆者九島 辰也

外資系広告会社から転身、自動車雑誌業界へ。「Car EX」副編集長、「アメリカンSUV」編集長などを経験しフリーランスへ。その後メンズ誌「LEON」副編集長なども経験。現在はモータージャーナリスト活動を中心に、ファッション、旅、サーフィンといった分野のコラムなどを執筆。また、クリエイティブプロデューサーとしても様々な商品にも関わっている。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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