ランボルギーニ アヴェンタドール 試乗レポート/清水草一(1/4)

  • 筆者: 清水 草一
  • カメラマン:オートックワン編集部
ランボルギーニ アヴェンタドール 試乗レポート/清水草一
ランボルギーニ アヴェンタドール LP700-4 フロントイメージ ランボルギーニ アヴェンタドール LP700-4 フロントイメージ ランボルギーニ アヴェンタドール LP700-4 リアフェンダーからサイドを撮影 ランボルギーニ アヴェンタドール LP700-4ランボルギーニ アヴェンタドール LP700-4 リアビュー1 ランボルギーニ アヴェンタドール LP700-4 リアビュー2 ランボルギーニ アヴェンタドール LP700-4 フロントイメージ ランボルギーニ アヴェンタドール LP700-4 フロントイメージ(ドア開) ランボルギーニ アヴェンタドール LP700-4 リアイメージ ランボルギーニ アヴェンタドール LP700-4 フロントイメージ ランボルギーニ アヴェンタドール LP700-4 リアイメージ ランボルギーニ アヴェンタドール LP700-4 サイドイメージ 画像ギャラリーはこちら

思わず「土下座したくなる」ほど暴力的なアヴェンタドールの造形

ランボルギーニ アヴェンタドール LP700-4 フロントイメージランボルギーニ アヴェンタドール LP700-4 リアイメージ

戦国期、いい馬に乗るということは、武将にとって実用以上の軍事的プレゼンスがあった。

当時、名馬を持つのは“男の夢”。それに乗っているだけで、仲間から一目置かれ、社会的地位すら上がったのである。あくまで物語ではあるが、山内一豊の妻はヘソクリで夫に名馬を買い与え、それをきっかけに夫は、凡将でありながら土佐一国の太守にまでのし上がった。

馬≒クルマ。そういうことなのだ。実用的にはまったく不必要なスーパーカーの立脚点はそこにある。とにかくすげぇクルマに乗る。それによって男は「立つ」のである!

ランボルギーニ・アヴェンタドール。

これは物凄いクルマだ。何が凄いって、まずカッコが凄い。この強烈なキャブフォワード(キャビンが車体の前寄りにあること)。カウンタック以来のランボルギーニの伝統は完璧に守られている。フロントウィンドウからボンネットにかけての傾斜が、子供が滑り台として使えそうなほど一直線である点を含めて。

加えてアヴェンタドールは、多角形(ポリゴン)の造形を随所に散りばめている。

特にフロントエンドの造形は、湾岸戦争で活動したF-117ステルス戦闘機を完璧に想起させる。「これでレーダー波の乱反射を防ぐのか……」って感じで、たたずまいのすべてが超武闘派。暴力の美である。

見ただけで「参りました!」と土下座したくなる。

ランボルギーニ アヴェンタドール LP700-4 ヘッドライトランボルギーニ アヴェンタドール LP700-4 サイドミラーランボルギーニ アヴェンタドール LP700-4 エンジンルームランボルギーニ アヴェンタドール LP700-4 ホイールランボルギーニ アヴェンタドール LP700-4 ブレーキキャリパー

「4,100万円」の戦艦はスイングアップドアにミッドシップレイアウトを採用

清水草一氏の以前の愛車「ランボルギーニ・カウンタック」

ドアはもちろん、カウンタック以来のスイングアップ式だ。私も去年までカウンタックに乗っていましたが、このドアの威力は凄かった。

サービスエリアでこれを開けていると、わらわらと人が集まってくる。時に人気なのはママと幼児の組み合わせ。「凄いクルマね~○○ちゃん、絶対触っちゃダメよ」などと言って、何組もママと幼児が集まってきた。

隣にフェラーリが止まっていても目もくれない。そこにクルマなどないかのように、完璧に無視してくださった!スイングアップドアの軍事的プレゼンスはかくも絶大だ。

ランボルギーニ アヴェンタドール LP700-4 イメージ(スイングアップドア開)ランボルギーニ アヴェンタドール LP700-4(スイングアップドア開)

アヴェンタドールは、12気筒エンジンを車体中央に積んだミッドシップレイアウトを採用している。ライバルのフェラーリはこの分野からすでに撤退し、エンジンを車体前部に移してしまった。ミッドシップはV8の458シリーズだけ。「もう戦艦はいらない」という判断だろう。

しかしランボルギーニは戦艦にこだわった。どんなにカネがかかっても、どんなにムダでも、とにかく「男は戦艦」!大和でありミズーリなのだ。イタリアの戦艦つーとヴィットリオ・ヴェネトですか?その点に関しては、大乗フェラーリ教信者である私も敬服するしかない。

というような、猛烈に凄い、お値段4,100万円もするおクルマに、サーキットで乗せてくださるという信じられない機会がやってきた。

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清水 草一
筆者清水 草一

1962年東京生まれ。慶大法卒。編集者を経てフリーライター。代表作『そのフェラーリください!!』をはじめとするお笑いフェラーリ文学のほか、『首都高はなぜ渋滞するのか!?』などの著作で交通ジャーナリストとしても活動中。雑誌連載多数。日本文芸家協会会員。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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