購入時は燃費を気にする前に自分の年間走行距離を考えませんか

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ガソリンとモーターを組み合わせたハイブリッドカーの販売が好調です。それは燃費の良いクルマは様々な税金面での恩恵が受けられますし、購入しようとする皆さんが燃費をクルマ選びの最も重視するポイントとしているからです。しかしハイブリッドカーは低燃費ですがその反面、価格が高くなってしまいがちです。

ハイブリッドVSガソリン車どちらがホントはお得なのか?

高額なハイブリッドカーと一般的なガソリン車は1年間どれくらい走行すれば、何年ぐらいで購入時の差額を取り戻せるのでしょうか。テスト車両はガソリン車とハイブリッド車が設定されているミニバンのフリードです。装備面も揃えて、ハイブリッドのジャストセレクションとGエアロともに6人乗りのFF車で比較します。

●ハイブリッドカーのエコカー減税の効果は大きいです

ハイブリッドジャストセレクションの車両本体価格は248万4000円。オプションレスの総額は260万8810円です。一方のGエアロの車両本体価格は224万7000円。こちらもオプションレスの総額は243万780円です。本体価格では23万7000円の価格差が総額では17万8030円と約6万円まで減っています。

この約6万円の節約は、厳しい環境性能や燃費性能をクリアしたハイブリッカーならではの特徴です。購入時に支払う自動車取得税と自動車重量税がハイブリッド車は免除されているからです。購入時に高額なハイブリッドカーは税金面でのメリットがあるため、初期投資額も少なく済むということになります。

●17万8030円の価格差はどれくらいでクリアできるでしょう

気になる燃費ですが、ハイブリッドジャストセレクションはJC08モードで21.6km/L。ガソリン車のGエアロは16.0km/Lと5.6km/L差があります。燃料タンクの容量は2台とも42Lなので、1回の満タンでハイブリッドが907.2km、Gエアロが672km走行可能でハイブリッドが235.2kmも多く走れます。

使用するレギュラーガソリンを1L当たり150円として計算すると1回の満タンでガソリン車のGエアロに比べて235.2km、ハイブリッドが長く走行でき、金額にすると1635円お得となります。しかし購入時の価格差は17万8030円ですから、この価格差を取り戻すためには約109回満タンの給油が必要となるわけです。

満タン109回ということは1回の満タンで907.2km走行できるハイブリッド車だと約9万8884kmも走行しないとガソリン車との購入時の価格差がイーブンにならないという結果です。皆さんは年間どれくらい走行されるのでしょうか。たとえ燃費の良いハイブリッド車に乗っても購入時の差額を取り戻すのは大変なようです。

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樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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