車両保険って何?

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自分の車をしっかりカバーする保険

自動車保険には対人賠償、対物賠償など相手方を補償する保険以外に自分の身体や財産を補償する保険種目があります。車両保険もそのうちの一つで、自分の車が壊れた時に補償してくれるものです。

どんな時に使うかといえば、まずは相手のある事故が起きると役立ちます。例えば走行中の車同士がぶつかって、それぞれの過失が5:5の事故の場合。自分の車の損害額が100万円なら相手の過失である50%の50万円は相手から賠償されますが、残る50%は自分の過失分となり相手からもらうことができません。残りの分に関しては自腹を切るか、車両保険から保険金を受け取って修理することになります。

また相手のある事故以外でも役立つ場面は多数あります。以下のような状況では車両保険に入っていると保険金で対応することができるのでホッと一安心といえそうです。

「電柱で車体を派手にこすった!」~自損事故

「停めていた車がない!」~盗難事故

「車にコインで傷をつけられた!」~いたずら

「走行中に飛び石でフロントガラスにヒビ!」~飛び石

破損時はもちろん、盗難でも大いに役立つ車両保険ですが、いくら愛着のある車でも、決められた金額以上の保険料を設定することはできません。車両保険金額は車の型式と年式から、標準価格を割り出し、その範囲内で設定することになります(保険会社が提示してくれます)。もともとの価格が50万円で、10年以上経過した車に1000万円の保険料を設定するのは無理な話なのです。

どう違う? 車両保険のタイプ

なにかと便利で心強い車両保険ですが、オーナーの頭を悩ますのがその保険料の高さです。車種や他の契約条件によりますが「対人+対物+その他もろもろの保険料」と「車両保険の保険料」が同じぐらいということもあり得ます。

そこで世の保険会社は標準的でやや割高な車両保険を「一般タイプ」とし、一方で補償内容を制限した割安な車両保険を「エコノミータイプ」として販売しています(呼称は会社によって異なります)。オーナーの懐具合が最優先されるかとは思いますが、単に「安いから」と思ってエコノミーで契約すると想定していた補償が受けられない場合も。それとは逆に無理に一般タイプを選択してしまい、必要以上の補償のために保険料の支払いに四苦八苦…という事態も考えられます。まずは以下の表で両者の違いを把握しておきましょう。

一般タイプとエコノミータイプの補償の違いは単独事故、相手を特定できない事故を補償するかしないかという点になります。しかし保険料は車種などにもよりますが1万円程度変わってしまうことも珍しくありません。このあたり、財布としっかり相談して決定したいところです。

なお車両保険に入るかどうかはあくまで任意です。年式が経過した古い車で、価値がほとんど無い…といった場合、無理に加入する必要はないのでご注意ください。

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筆者
樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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