車は「車両料率クラス」の違いで保険料に差が出る!

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保険料が決まる重要なポイント「車両料率クラス」

車を買う時に、同じ車種で違うタイプや同系統の車で複数のメーカーで迷うことがあります。迷いに迷って、どっちにするか決められない…!そんな時にはその車が持っている「車両料率クラス」に注目してみましょう。あまり聞きなれない言葉ですが「車両料率クラス」が違うことで、将来に渡って、保険料に大きな差が生まれるのです。

「車両料率クラスなんて聞いたことがない」という方も多いかと思います。実はコレ、全ての車に必ずついているものなのです。しかも車種ごとではなく型式ごとにこの「車両料率クラス」は変わってきます。

例えば「ニッサン スカイライン」の場合、型式はBC110、HC110、HR33、HCR32…と50以上があります。その型式ごとに対人賠償、対物賠償、傷害、車両保険の4つの項目が設けられ、それぞれの項目に1~9の数字が割り振られているのです。

表組から同じスカイラインであっても型式からタイプの違いが判別できます。またその型式別の車両料率クラスとして振り分けられた数字を見ると、型式が変われば数字もガラリと変わることがわかります。実はこの数字が保険料の決定に大きく影響してくるのです。

数字は全部で1~9まであり、数字が小さいほど保険料が安く、大きいほど保険料が高くなります。

表組の対人賠償を見てみましょう。HR33が料率クラス4なのに対し、HCR32は6という数字が振り分けられています。同様に車両保険ではGC110が2なのに対し、HCR32は5という数字です。数字が大きいほど保険料が高くなるので、それぞれの保険料を比較すると…

対人賠償保険 HCR32 高い> HR33 安い

車両保険 HCR32 高い> GC110 安い

という結果になります。

どうやって車両料率クラスは決まる?

前述したとおり、車両料率クラスは1が最も安く、9が最も高くなります。これが対人賠償、対物賠償、傷害、車両保険のそれぞれに振り分けられています。しかし、なぜこのように数字が決まってくるのか疑問です。自分の車は出来るだけ安い方が良いので、低い料率であって欲しいのですが…。

実はこの車両料率クラスは通常年に1回、損害保険料率算出機構が各保険会社のデータをもとに決定しています。決定のポイントは事故で保険が使われたかどうか。事故が多ければリスクが高いと判断され数字が大きくなり、保険料もアップします。事故が少なければリスクが低いので保険料がダウンする仕組みです。

表組は料率クラスによる保険料の違いです。ひとつ数字が違えば約20%の差が生じ、1と9では約4.3倍もの保険料の差が生まれます。車選びで迷ったら、車検証やディーラーに直接訪ねるなどして車両料率クラスを確認しましょう。車両料率クラスの数字が小さい=リスクの低い車を選ぶことで、保険料もグンとオトクになるはずです。

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筆者
樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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