雪上試乗でわかったジープ「レネゲード」のタフさ! 小っちゃいけどやっぱりJeepです!(2/2)
- 筆者: マリオ 高野
- カメラマン:島村栄二
Jeepファミリーらしさは悪路走破でわかる!
レネゲードに試乗した日は前夜にかなり雪が降り、白馬村近郊の路面状況は非常に良くなった(一般的な感覚では悪化した!?)おかげで、圧雪路での走行フィールも十分チェック出来ました。
AWDシステムの走行モードはフィアット500Xの3つに対し、レネゲードは5つ。さらに20対1のクロールレシオの「アクティブドライブロー」でローギア状態にもなるなど、Jeepファミリーらしい悪路走破ポテンシャルを与えられております。
雪上アタック用の特設コースでは、エレクロニック・スタビリティ・コントロールをOFF、AWDシステムをロックモードにして走らせると、突入すると一瞬ヤバイ!?とスタックへの恐怖で冷や汗をかくも、フカフカの雪の塊からの脱出はもちろん、雪を巻き散らかしながら豪快に突き進むアグレッシブな走行も可能でした。
ロックモードでも前後の駆動力が直結状態になるわけではありませんが、アクセルONを続けると後輪が雪上路面を削りながら車体を前へ前へと力強く押す感覚が伝わります。2.4リッターNAエンジンは低速トルクが潤沢で、雪上ドライブとの相性も良好。
さすがJeep!小さくても各部のタフネスさはJeep仕様
ジワッ~とした微妙なアクセルコントロールが求められる雪上では、特性がややピーキーなターボよりも、排気量にゆとりのあるNAエンジンの方が扱いやすいのも明白です。
また、雪上といっても、中身が半分氷になっているような雪の塊の上を通過すると、かなり大きな衝撃が車体に伝わるものですが、レネゲードのシャシーはフィアット500Xよりもさらに骨太な感覚で、各部のタフネスさもJeep仕様になっていることを予感させました。
生粋のJeepマニア諸兄からすると「Jeepとしては軟弱」と言いたくなる部分もあるのでしょうが、一般的には「さすがJeep!」とニンマリさせられるシーンの連続にて、さらなる豪雪を求めたくなるのでありました。
[Text:マリオ高野]
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