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試乗レポート 2010/4/19 17:01

ジャガー XJ 試乗レポート/岡本幸一郎(3/3)

関連: ジャガー XJ Text: 岡本 幸一郎 Photo: オートックワン編集部
ジャガー XJ 試乗レポート/岡本幸一郎

スポーティな軽さと乗り心地の両立が絶妙

ジャガー XJ

走りはいたってスムーズでしなやかだ。そして、ジャガー自身がこのクルマを「究極のスポーティング・ラグジュアリーカー」と表現しているように、高級車でありつつ、スポーティなテイストをアピールしている。

ひとつの大きな要因となっているのが、相変わらずの「軽さ」だ。アルミ化により同クラスの競合車よりも150kg以上も軽いおかげで、フットワークは極めて軽快に仕上がっている。

足まわりは、乗り心地とスポーティさの両立ぶりが絶妙で、路面からの入力を包み込むようにソフトにいなす感覚は、ドイツ車や日本車よりもはるかに上。それでいてスポーティな走りにも応える、引き締まった味もある。

また、ステアリングの操舵力は軽く、切り込むと俊敏にノーズが向きを変えるハンドリングが、軽快な走り味を一層引き立てている。

ジャガー XJ

すべてが理想的に「軽い」のだ。エンジンも最高に気持ちいい。

今回試乗したのは自然吸気エンジンのみで、いずれもXFやXKで先に採用された、385psを発生する新世代の5リッター直噴ユニットだが、相変わらず力強く、極めてスムーズな吹け上がり方が印象的だ。

中間加速では、自然吸気ユニットながら、まるでスーパーチャージャーが付いているようなトルクの盛り上がり感もある。世界最高峰のV8エンジンのひとつに違いない。

ちなみに燃費も、従来の4.2リッターよりも向上している。グレード体系は、従来はかろうじて700万円台という6気筒モデルもあったのだが、新型では6気筒モデルがディーゼルとなり、日本には導入されない。

もっとも安いXJの「ラグジュアリー」の価格が1,000万円ちょうど。そして、今回試乗した「プレミアムラグジュアリー」と「ポートフォリオ」(標準ボディ)が、そこから150万円、さらに170万円という価格差でラインアップされている。

実に国産コンパクトカー1台分のコストが内装や装備の充実につぎこまれているわけで、その違いは推して知るべしだろう。

さらに、最上級の「スーパースポーツ」は1,655万円で、ポートフォリオとスーパースポーツにはロングホイールベース仕様もあり、それぞれ1,600万円、1,755万円のプライスタグが付く。

従来と横並びでの比較が難しいところだが、前記の事情により下限こそ上がったものの、あまり価格帯が上がったという印象はない。

ジャガー XJ

しかしながら得られるバリューは大きく増したように思う。それだけ中身が濃くなったという意味で、である。

ご存知のとおりジャガーは現在、タタの傘下にいるわけだが、フォードのコスト制約から解き放たれた反動か、あるいはむしろタタからそう仕向けられたのか、新しいXJは開発陣がやりたかったことをやりたいようにやって生まれたクルマのように見える。

それはデザインもそうだが内外装のクオリティに表れていて、それはXJを欲する人がずっとこうなることを待ち望んでいたのではないかという気もするのである。

日本にもジャガーを愛する人は大勢いるが、XJは大きく変わっても、きっとこれまで以上に彼らに愛されるクルマになることだろう。

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