ジャガーらしさ溢れる初のSUV／ジャガー F-PACE(エフ・ペイス) 35t R-Sport・20d Prestige 試乗レポート(5/5)

日常使いでも、シャシー性能の高さを基にした乗り心地の良さが光る

一方で、一般道をさらっと走るような日常使いのシーンでも、乗り心地が良い。

昔はスポーティな走行といえば、足を固めるのが常識だったが、 今ではシャシーの剛性をしっかりと確保できて、ダンパーでしっかりと踏ん張ることができれば、むしろ、バネレートは低めに設定して、乗り心地を向上させることもできるのだ。ただ、それには「素性のいいシャシー」が大前提になるのだが、ジャガーの新プラットフォームを採用したクルマをこれまでテストした経験では、シャシー性能の高さはお墨付きだ。

もっと遠くへ・・・人生を豊かにしてくれそうな魅惑の1台

ひとしきりドライブを楽しんだ後、まだ運転して、もっと遠くに行きたいと感じた。正直にいえば、個人的にはあまりSUVは好きではないのだけれど、それでも「F-Pace」は長く乗る相棒として選びたくなる。一般道での乗り心地の良さや大きなラゲッジスペースといった当然のプラグマティックさに加えて、高速での安定感と山道も走れる走行性能が備わっている。なんといっても、都会的なスタイリングで、インテリアもぴりっとスパイスが効いててカッコいい。しかも、600万円台から用意されるエントリーモデルでも、妥協を感じない。

オプションのアクティビティキーを腕に付けて、海や山に連れ出しても実用的だし、いかにもって感じの都会のホテルに乗り付けても一目置かれそう。そう妄想すると、この一台が人生を豊かにしてくれそうで、ちょっと、いや、かなり欲しい。

[レポート：川端由美／photo：島村栄二]

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ジャガー F-PACE 20d Prestige[4WD]　主要諸元

全長x全幅x全高：4740x1935x1665mm／ホイールベース：2875mm／車両重量：1920kg／最低地上高：215mm／最小回転半径：5.6m／エンジン種類：「インジニウム」直列4気筒 ターボチャージド ディーゼルエンジン／総排気量：1999cc／最高出力：180ps(132kW)/4000rpm／最大トルク：43.9kg-m(430N･m)/1750-2500rpm／トランスミッション：8速オートマチックトランスミッション／0-100km/h加速：8.7秒(欧州値)／最高速度：208km/h(欧州値)／燃料消費率：15.8km/L[JC08モード燃費]／車両本体価格：6,630,000円[消費税込]

※試乗・撮影車には「メタリックペイント」102,000円／「360°パークディスタンスコントロール」121,000円／「19インチ Fan 5スポーク(シルバーフィニッシュ)アロイホイール」147,000円／「追加パワーソケット」無償／「レジャーアクティビティーキー」41,000円／「スライド式パノラミックサンルーフ(電動スライディングブラインド付)」238,000円／「グロスブラック・ラジエターグリル及びクロームサラウンド」無償／「アダプティブクルーズコントロール(キューアシスト/インテリジェント・エマージェンシーブレーキ付)」254,000円／「ブラインドスポット・モニター(リバーストラフィックディテクション付)」113,000円／「レーンキープアシスト及びドライバーコンディションモニター」113,000円／「プライバシーガラス」79,000円／「プラクティカリティーパック(リモートリアシートリリース/ハンズフリーテールゲート/カーゴネットキット/キーレスエントリー)」266,000円／「プレミアムカーペットマットセット(ジェット)」48,924円、計1,522,924円ののメーカー・ディーラーオプションを追加装着