ジャガー XKR 海外試乗レポート(3/4)
- 筆者: 河村 康彦
- カメラマン:ジャガー・ランドローバー・ジャパン
毎秒100回解析する“足”
そして、XKRの走りのポテンシャルの高さは動力性能のみには留まらない。
こちらも新採用の電子制御による可変減衰力ダンパー“アダプティブ・ダイナミックス”と“アクティブ・ディファレンシャル・コントロール”。そして新スペックのタイヤなどのコンビネーションによって実現されるブラッシュアップされたフットワークが、期待以上の快適性の下にいかにもピュアなスポーツカーらしい軽快でダイナミックなコーナリング性能を味わわせてくれるからだ。
そんな足回りは、ダンパーを担当のビルシュタインとタイヤ担当のダンロップ、そしてジャガーの3者が、半年以上に渡ってチームワークを組みながら最終セッティングを決めたものという。
ちなみに、従来型が用いた可変減衰力ダンパー“CATS”は『柔』と『硬』の2段階切り替え式であったのに対し、新型は無段階の切り替え式というのが大きな相違点。この最新ビルシュタイン製ダンパーはポルシェ各車や日産GT-Rと基本構造が同じだが、「毎秒100回の頻度で車体動作を解析し、毎秒100回の頻度でステアリング操作によるロール率を予測し、毎秒100回の頻度で加減速に起因するピッチ率を解析する・・・」といった技術がジャガー・オリジナルのものと開発陣は述べている。
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