ジャガー Fタイプ クーペ 試乗レポート/金子浩久(1/3)
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- 筆者: 金子 浩久
- カメラマン:小林岳夫
伝説的なジャガーのスポーツカー「Eタイプ」の衣鉢を継ぐもの
Eの次だから、F。
ジャガーFタイプクーペが「Fタイプ」を名乗るのには訳があって、それは伝説的なジャガーのスポーツカー「Eタイプ」の衣鉢を継ぐものだからである。
とは言っても、スポーツカーの水準を一気に10年早めたと言われているEタイプにしても、デビューしたのは今から52年も昔のことだ。その間に、ジャガーは「XJ-S」や「XK」といった2ドアの優美なクーペを造っていたではないか。
しかし、ジャガーによればXJ-SやXKのパフォーマンスはとても高いものだったが、それらはあくまでもGTであって、スポーツカーではなかったというのだ。
XJ-SやXKが2プラス2だったのに対して、Fタイプは純然たる2シーターだ。Eタイプにも後に2プラス2が追加されたが、基本は2シーター。
「Fタイプは、XJ-SやXKのようなラグジャリー方向ではなく、ピュアな2シーターで性能を重視して開発が行われました」(ジャガー・ランドローバー・ジャパンマーケティング担当者)
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