いすゞは、10月27日から11月5日まで東京ビッグサイトで開催された第45回東京モーターショーに、世界初公開のデザインコンセプトカーFD-SI/6輪駆動トラック6×6/大型路線バスエルガの改良モデル/エルフEVを展示した。
エルフEVは、いすゞ自動車が提案するEVトラックコンセプトカーである。中型トラックのエルフをベースに造られ、ゼロエミッションや低騒音など、環境・人にやさしいことはもちろん、商用車にとって大切な架装物も電気で動かしているのが特長だ。
また、大容量バッテリーの搭載や次世代の急速充電技術等に対応することで、「働く車」として十分な性能を兼ね備えている。
これからの時代の「運ぶ」を支える、色んな夢を載せた新しい商用車である。
【エルフEV 車両概要】
駆動方式:4×2 (後軸2輪駆動)
サスペンションフロント:インデペンデントサスペンション
サスペンションリア:リーフサスペンション
バッテリ種類:リチウムイオン電池
一充電走行距離:100km以上
充電仕様:次世代急速充電、普通充電
全長/全幅/全高:6690mm×2154mm×3000mm
最大積載量:3000kg
ISUZU6×6は、高い走破性で多様な目的に対応し、過酷な環境にも屈することなく、あらゆる場面で「運ぶ」を支えている。
高走破性を確保するため、全軸シングルタイヤ、全軸駆動タイプの六輪駆動(6×6)を採用。また、最低地上高、アプローチアングル、デパーチャーアングルは、一般車よりも高く設計されており、クラス最大である。
不整地走破性、軟弱地通過性、地形障害通過能力が高く、その踏破性能と登坂性能で、広域林野火災や豪雨による浸水など、大きな災害に対応可能である。
【6×6 車両概要】
駆動方式:6×6 (6輪駆動)
最高出力:191 kW (260 PS)/2400 rpm (ネット値)
全長/全幅/全高7650mm ×2395mm×3100mm
この大型路線バス・エルガは、排出ガス後処理装置を改善するとともに、さらなる燃費向上を図ったモデルである。
LEDヘッドランプを採用することで夜間の視認性向上・長寿命化によるメンテナンスコスト削減を図っている。バリアフリーユニバーサルデザインにより、優先席まわりの安全性確保や、すぐれた乗降性に配慮している。
また新たに、運転席の足回りスペース拡大による乗務員の運転環境を改善した。
【エルガ 車両概要】
駆動方式:4×2 (後軸2輪駆動)
サスペンションフロント : 車軸式エアサスペンション
リヤ : 車軸式エアサスペンション
変速機:MZW6 (AMT)
エンジン型式:4HK1-TCH
総排気量:5193cc
燃料供給装置:電子制御式コモンレールシステム
最高出力:177 kW (240 PS)/2400 rpm (ネット値)
最大トルク:735N・m(75 kg・m)/1400-1900 rpm (ネット値)
重量車モード燃費値:4.9キロ/リッター
全長/全幅/全高11130mm×2485mm×3045 mm
車両総重量:14715kg
乗車定員:87名(座席 29 + 立席 57 +乗務員 1 )
FD-SIは、未来の配送を創造したデザインコンセプトカーである。
宅配ネットワークを新たな視点で見直すことで、ワクワクするような未来の「運ぶ」を表現している。
昆虫などの生物に見られる群知能を集配方法に応用し、エクステリアに蜂の巣をモチーフにしたバイオデザインを取り入れ、カーゴは強度とスペース効率のバランスに優れるハニカム構造を採用。積荷も6角形の専用ボックスを重ねた荷姿となっている。
キャビンでは、インパネ中央に操作機能を集約し、格納式ステアリングを搭載。
シートをセンターに配置することで、よりスムースなドライバー導線および快適な操作性と居住性を兼ね備えている。
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