【比較】トヨタ 新型ヴィッツ vs ホンダ フィット どっちが買い!?徹底比較(2/2)

【比較】トヨタ 新型ヴィッツ vs ホンダ フィット どっちが買い!?徹底比較
トヨタ 新型 ヴィッツ[1.3F (2WD)] ボディカラー:ルミナスイエロー/フロントエクステリア トヨタ 新型 ヴィッツ[1.3F (2WD)] ボディカラー:ルミナスイエロー/エクステリア トヨタ 新型 ヴィッツ/1.3リッターエンジン トヨタ 新型 ヴィッツ/インテリア トヨタ 新型 ヴィッツ[1.3F (2WD)] 内装色:アイボリー(設定色)/インテリア トヨタ 新型 ヴィッツ[1.3F (2WD)] 内装色:アイボリー(設定色)/インテリア トヨタ 新型 ヴィッツ/助手席アッパーボックス トヨタ 新型 ヴィッツ[1.5U SMART STOPパッケージ] ボディカラー:ベージュマイカメタリック/走行イメージ トヨタ 新型 ヴィッツ[1.5U] 内装色:ブラック/インテリア トヨタ 新型 ヴィッツ[1.5U] 内装色:ブラック/インテリア トヨタ 新型 ヴィッツ[1.0Jewela“SMART STOPパッケージ”] ボディカラー:チェリーパールクリスタルシャインス/フロントエクステリア 画像ギャラリーはこちら

トヨタ 新型ヴィッツ vs ホンダ フィット -インテリア対決-

トヨタ 新型 ヴィッツ[1.3F (2WD)] 内装色:アイボリー(設定色)/インテリアホンダ フィット 13G・Fパッケージ インパネ

マイナーチェンジを受けた新型ヴィッツでは、内装のデザインも変更されている。

質感も少し高められたが、あくまでも小規模だから見栄えに大きな変化はない。新型ヴィッツの質感はユーザーの見方によっても変わるが、残念ながらフィットを追い抜くレベルには達していないように思える。

フロントシートの座り心地は、フィットが現行型になって座面のボリューム感を強め、肩まわりのサポート性を向上させた。大きな差ではないが、新型ヴィッツよりもフィットの方が体をしっかりと支えてくれる。リアシートも同様で、座面の奥行寸法などのサイズに大差はないが、フィットの方が少し柔軟に感じる。

足元の空間は、身長170cmの大人4名が乗車した状態で、リアシートに座る同乗者の膝先空間は、新型ヴィッツが握りコブシ2つ弱、フィットは2つ半になる。頭上の空間は、新型ヴィッツは掌が収まる程度だが、フィットであれば握りコブシ1つ分は取れている。

さらにリアシートは着座姿勢でも差が付き、新型ヴィッツは少し腰が落ち込むが、フィットであれば違和感は少ない。

この違いはボディサイズと関係している。新型ヴィッツの全長は3,885mm、フィットは70mm長く3,955mmだ。ホイールベース(前輪と後輪の間隔)にも差があり、新型ヴィッツは2,510mmだが、フィットは2,530mmになる。全高も新型ヴィッツが1,500mm、フィットは1,525mmで少し背が高い。フィットはボディが若干大きく、リアシートのスペースも広がった

そしてもうひとつ、リアシートの装着位置も居住性に影響を与えた。ヴィッツは現行型にフルモデルチェンジする時、荷室の奥行寸法(リアシートは起こした状態)を当時のライバル車であった先代フィットと同等に近付けた。

ホンダ フィット リア席ニークリアランス イメージ
ホンダ フィット チップアップ&ダイブダウン機構付6:4分割可倒式リアシート(ULTR SEAT)ホンダ フィット シートアレンジ ロング・モード

そのためにリアシートの装着位置が少し前寄りで、ホイールベースが2,500mmを超える割に、リアシートの足元空間はさほど広くない。こういった具合にリアシートの居住性はフィットが優れているが、ヴィッツも大人4名が乗車して、窮屈に感じることはない

70mmの全長の違いも、駐車場所の状況などによっては取りまわし性を左右する。最小回転半径の数値は、売れ筋グレードであれば4.7mで共通だ。

荷室の使い勝手やシートアレンジはフィットが優れている

燃料タンクをボディの後部ではなくフロントシートの下に設置したので、荷室周辺の床を低く抑えられた。さらにリアシートを床面へ落とし込むように格納できる。この状態では、車内の後部がボックス状の荷室になる。

リアシートの座面を持ち上げて、車内の中央に背の高い荷物を積むことも可能だ。このシートアレンジは初代フィットからの特徴で、今ではライバル車に差を付ける定番の機能となった。

新型ヴィッツでユニークなのは、Fにセットオプション、Uやジュエラに標準装着される助手席の「買い物アシストシート」だろう。助手席の座面の前側から垂直にボードを持ち上げると、座面の上に置いた荷物が床に落ちにくい。

装備については、フィットが「あんしんパッケージ」(時速30km以下で作動する自動ブレーキを伴う衝突回避の支援機能+サイド&カーテンエアバッグ)を6万1713円で設定したが、新型ヴィッツでは、自動ブレーキによる安全装備は設けていない。

フィットでは「あんしんパッケージ」の装着比率が50%を超えており、新型ヴィッツとの選択の分かれ目になりそうだ。

トヨタ 新型ヴィッツ vs ホンダ フィット -価格対決-

次に、売れ筋の1.3リッターエンジン搭載車による車両価格を比べてみよう。

フィット13G・Fパッケージは、スマートキーなどを標準装着して「139万8,858円」。これに相当する新型ヴィッツは、1.3F(145万145円)に、スマートエントリー&スタート+盗難防止装置(4万6440円)を加えた仕様で、合計「149万6,585円」になる。新型ヴィッツにはスーパーUVカット&IRカットガラスが装着されるが、シートアレンジの違いなども考えると、約10万円の差額があればフィットが買い得といえるだろう。

新型ヴィッツがフィットに対抗するには、価格を据え置いて衝突回避の支援機能とサイド&カーテンエアバッグを標準装着する必要があると思う。

以上のように、フィットは機能を高めて価格は割安だ。ハイブリッドも人気だが、買い得感を追求するなら1.3リッターの13G・Fパッケージに、「あんしんパッケージ」を加え、必要に応じてLEDヘッドライトも選ぶと良い。総額で152万7,428円になる。

新型ヴィッツは1.3Fに、前述のスマートエントリー&スタート+盗難防止装置、サイド&カーテンエアバッグ(4万3,200円)、必要に応じてLEDヘッドライト+コンライト(7万6,680円)を加える選び方だが、総額は161万6,465円に達する。やはり価格が少し高い。

新型ヴィッツがもうひと頑張りして買い得感を強めると、フィットの牙城を脅かすことも可能になりそうだ

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渡辺 陽一郎
筆者渡辺 陽一郎

1961年生まれ。自動車月刊誌の編集長を約10年務めた後、フリーランスのカーライフ・ジャーナリストに転向。「読者の皆さまに怪我を負わせない、損をさせないこと」が最も重要なテーマと考え、クルマを使う人達の視点から、問題提起のある執筆を心がけている。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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