ホンダ 新型オデッセイ vs トヨタ ヴェルファイア どっちが買い!?徹底比較(2/3)

ホンダ 新型オデッセイ vs トヨタ ヴェルファイア どっちが買い!?徹底比較
ホンダ 新型オデッセイ アブソルート フロントスタイリング ホンダ 新型オデッセイ アブソルート リアスタイリング ホンダ 新型オデッセイ アブソルート フロントビュー ホンダ 新型オデッセイ アブソルート リアビュー ホンダ 新型オデッセイ アブソルート サイドビュー ホンダ 新型オデッセイ アブソルート フロントフェイス ホンダ 新型オデッセイ アブソルート リアイメージ ホンダ 新型オデッセイ アブソルート サイドミラー ホンダ 新型オデッセイ アブソルート ABSOLUTE専用18インチアルミホイール ホンダ 新型オデッセイ アブソルート・EX フロントイメージ ホンダ 新型オデッセイ アブソルート・EX リアイメージ 画像ギャラリーはこちら

【新型オデッセイ vs ヴェルファイア エクステリア・乗降性対決】

ホンダ 新型オデッセイ アブソルート フロントスタイリング
ホンダ 新型オデッセイ アブソルート リアスタイリングホンダ 新型オデッセイ アブソルート サイドビュー

ボディサイズは、オデッセイを人気のアブソルートで見ると全長が4830mm。ヴェルファイア2.4Zは55mm長い4885mmだ。全幅はオデッセイアブソルートが1820mm、ヴェルファイア2.4Zは1840mmになる。このあたりに大差はないが、全高はオデッセイアブソルートが1685mmなのに対し、ヴェルファイア2.4Zは215mm高い1900mmに達する。ホイールベースはオデッセイが2900mm、ヴェルファイアは50mm長い2950mmになる。

外観の見栄えに最も大きく影響するのは全高の違い。ヴェルファイアは215mmも背が高いので、実際のサイズ以上に大きく見える。背が高いためにフロントマスクにも厚みがあり、さらに存在感を強めた。フロントマスクの形状はオデッセイアブソルートも大胆なメッキグリルによって「鉄仮面」の装いだが、サイズ感でいえばヴェルファイアだ。

トヨタ ヴェルファイアハイブリッド
トヨタ ヴェルファイアハイブリッドトヨタ ヴェルファイアハイブリッド

もっとも、外観の見栄えは好み次第。「数多く売りやすいのはどっち?」と問われればヴェルファイアだが、オデッセイには従来型から継承したスポーティーな雰囲気が感じられる。ホンダがヴェルファイアを造っても意味がない。オデッセイが居住性を高めようとすれば、必然的にこのスタイルとサイズになるだろう。

次は乗降性を比較。この点はオデッセイの圧勝だ。ヴェルファイアと同じフラットフロア構造のミニバンでありながら、スライドドアの部分で床の高さを路面から約340mm、サイドステップでは300mmに抑えたからだ。ヴェルファイアの床面地上高は約460mmと高く、オデッセイとは約120mmの差が付く。そのためにヴェルファイアでは、階段状のサイドステップを介して乗り降りする。オデッセイなら床まで直接足が届き、乗降性の違いは大きい。

ホンダ 新型オデッセイ アブソルート[FF/7人乗り/プレミアムヴィーナスブラック・パール] サイドイメージ

i車内に入ると、広々感は全高が215mm高いヴェルファイアが勝る。ただし、オデッセイも背の高いミニバンとして十分な空間を確保した。室内高の数値は、ヴェルファイアが1400mm、オデッセイは1325mmで75mmの差にとどまるからだ。オデッセイは低床設計の成果により、背が低い割に室内高は不足していない。

【新型オデッセイ vs ヴェルファイア インテリア対決】

ホンダ 新型オデッセイ アブソルート インパネトヨタ ヴェルファイアハイブリッド

インパネ周辺のデザインは、両車とも良く似ている。車内での移動性を考えてATレバーをインパネの下側に装着すれば、自ずから形状が似てくるのだろう。

操作性に大差はないが、ATレバーの位置はオデッセイが少し高く扱いやすい。その代わりにエアコンスイッチの左端は遠く感じる。このあたりは一長一短だ。

質感は若干ヴェルファイアが勝るが、オデッセイも上質。そしてヴェルファイアは豪華絢爛といった感じだから、オデッセイを好むユーザーも少なくないだろう。

1列目のシートは両車とも座り心地にボリューム感があって快適。オデッセイは少し硬めで、ヴェルファイアは柔軟に仕上げた。

ホンダ 新型オデッセイ アブソルート 3列目シート
トヨタ ヴェルファイアハイブリッドホンダ 新型オデッセイ G・EX(FF)2列目プレミアムクレードルシート

2列目はシートはバリエーションが豊富だ。オデッセイは「ホンダ新型オデッセイ[5代目]新型車解説」で詳細に触れたように、ベンチシートとセパレートタイプのプレミアムクレードルシートを設ける。ヴェルファイアはベンチとリラックスキャプテンシートと呼ばれるセパレートタイプ、さらに両側に大きなアームレストを備えたエグゼクティブパワーシートもグレードに応じて用意した。

ベーシックなベンチタイプ同士を比較すると、座り心地はヴェルファイアが少し快適。座面に柔軟性があって、腰の収まりも良い。オデッセイは座面の角度が水平に近く、着座姿勢の安定度がいまひとつだ。もっとも、座面の前方をあまり持ち上げていないから、小柄な同乗者が座りやすいメリットはある。

セパレートタイプはどうか。注目されるのはオデッセイのプレミアムクレードルシートだろう。バックレストを後方に倒すと座面の前方が持ち上がり、リラックスした姿勢を取れる。バックレストの上側が「く」の字型に折れ曲がる機能も付き、寝かせた状態でも前方を見やすい。座り心地はかなり柔らかく、リラックスできる雰囲気に仕上げた。注意点はオットマンの装着によって座面の前方が高いこと。小柄な同乗者が座ると大腿部を圧迫された感覚に陥りやすい。

ホンダ 新型オデッセイ アブソルートトヨタ ヴェルファイアハイブリッド

ヴェルファイアのリラックスキャプテンシートは、オデッセイのプレミアムクレードルシートほど凝ってはいない。オットマンは備わるが、座面の前方の持ち上がり方も少なめだ。その代わりオデッセイほど座り心地は柔軟ではない。これも一長一短で、好みによって評価が変わる。

ヴェルファイアのエクゼクティブパワーシートは、かなり豪華な造りで各部を電動式で調節できる。ヴェルファイアの性格を反映したようなシートだが、座面の前側は大きく持ち上がり、しかも硬い。座ると膝の裏側に違和感があり、見栄えはかなり豪華だが選ぶ時には座り心地を確認したい。

3列目の足元空間は、両車ともに同等、あるいはヴェルファイアが少し広い程度だ。室内長はオデッセイが2935mm、ヴェルファイアが3160mmと大差が付くが、数値はインパネの形状でも変わる。シートの厚みも足元空間に影響するため、そこまでの差は付かない。

そして座り心地はオデッセイが快適。ヴェルファイアの3列目は床と座面の間隔が少し不足して、座面の角度も水平に近いが、オデッセイは大腿部のサポート性が良い。座面の柔軟性でも勝る。

オデッセイの難点は、2列目のプレミアムクレードルシートを選択すると、バックレストの上側が後方に反り返ること。3列目に座ると視覚的に圧迫感を伴うが、足元の空間は十分に確保されて支障はない。

ホンダ 新型オデッセイ アブソルート ラゲッジアレンジ

荷室の使い勝手はどうか。荷物の積みやすさはオデッセイが勝る。荷室の床面地上高が、ヴェルファイアの615mmに対してオデッセイは525mmに抑えているからだ。荷物を大きく持ち上げる必要がない。ただし開口部の幅と高さは、オデッセイが1160×1030mm、ヴェルファイアは1290×1170mm。ボディがワイドで背が高いため、開口部の寸法はヴェルファイアが広い。

3列目シートの畳み方も異なり、オデッセイは床下格納を採用する。そのために2列シート時には3列目が露出しないスッキリと広い荷室に変更できる。対するヴェルファイアは左右に跳ね上げて畳む方式。畳んだ状態では3列目が荷室の上側に張り出し、斜め後方の視界も損なう。畳む操作も少し面倒だ。ヴェルファイアのメリットは、3列目を左右独立して畳めること。オデッセイは一体で床下に格納するから、3列目の片側だけをシートとして使うことはできない。

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渡辺 陽一郎
筆者渡辺 陽一郎

1961年生まれ。自動車月刊誌の編集長を約10年務めた後、フリーランスのカーライフ・ジャーナリストに転向。「読者の皆さまに怪我を負わせない、損をさせないこと」が最も重要なテーマと考え、クルマを使う人達の視点から、問題提起のある執筆を心がけている。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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