日産 新型セレナ vs ホンダ ステップワゴン どっちが買い!?徹底比較(2/4)
- 筆者: 渡辺 陽一郎
視界も同等だ。新型セレナはインパネの上端を少し下げたり、フロントピラー(天井を支える柱)を細くするなど前方視界を改善したが、ステップワゴンも周囲は見やすい。
サイドウインドーの下端を低く抑え、左側面の死角を抑えるデザインにしたことも両車に共通する。
ドアを開くと、床の位置は両車でかなり異なる。ステップワゴンは2005年に発売された2世代前の3代目から、フラットフロア構造と低床設計を両立させ、床面地上高はスライドドアの部分で約390mmとした。
新型セレナは先代型とプラットフォームを共通化して、床の位置にも変更はないから、ステップワゴンよりも約70mm高い。新型セレナはサイドステップと呼ばれる小さな階段を介して乗り降りする形になるので、乗降性はステップワゴンが勝る。
床が低ければ、乗降性が良いだけでなく、低重心になって走行安定性が向上し、左右に振られにくいから乗り心地も快適にしやすい。そのために、ステップワゴンだけでなくトヨタのヴォクシー&ノアも現行型では床を85mm下げた。
新型セレナは低床設計を見逃した点でライバル車に見劣りしてしまう。
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