日本にない日本車/アキュラ TL(3/4)

  • 筆者: 桃田 健史
  • カメラマン:桃田健史/本田技研工業株式会社
日本にない日本車/アキュラ TL
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メカメカしくない、ドッシリとした動き

ホンダ アキュラTL

今回の試乗車は、3.7リッターV6(305hp)エンジンを搭載し、電子制御の四輪操舵システム「SH-AWD」を装備している。ちなみに、ノーマルの「アキュラTL」は3.5リッターV6(280hp)で「SH-AWD」未装着だ。

まず、フリーウェイ405号線を流した。2,000rpmでも十分なトルク感だ。

乗り心地は重厚感がある。アメリカのフリーウェイはコンクリート路面。日本のアスファルトより路面からの突き上げが当然強いのだが、その状況での「アキュラTL」の乗り心地を言葉に表すと「ズゥン、ズゥン」だ。

ホンダ アキュラTL

ゴトゴト、カンカンといった安っぽい突き上げ感はない。つまり、ドイツ車に乗っているような感覚だ。とはいえ、BMWよりは柔軟かつメルセデスほどソフトタッチではない。タイヤはグッドイヤーのオールシーズンタイヤで、サイズは245/40R19だ。

また、ありがたいと感じるのが「ブラインド・スポット・インフォメーション」というシステム。ドライバーの斜め後方の死角にクルマがいる際、サイドミラーの車内側のライトが光るシステムである。

日本車でも装着しているクルマはあるが、アメリカでは最近になって各メーカーが本格的に導入を始めた。

こちらのフリーウェイは片側4車線なんて当たり前で、合流ポイントでは片側10車線近くになることもある。そうした状況で、カラダが疲れていて路線変更で注意が散漫になっている時などは、本当にこのシステムが助かるのだ。

さて、ビバリーヒルズ周辺を巡ってから、サンタモニカでひと休み。その後、再び405号線に戻り、アメリカンホンダ(ホンダの北米本部)のあるトーランスを抜けて、サウスベイへ。

その山間部、パロス・バーデスのワインディングでアクセルをやや多めに踏み込んだ。

レブリミットは6,700rpm。5,000rpm以上で吸気音とエンジン内メカニカルサウンドがシンクロする。気分が爽快になる音だ。ブレーキペダルのストロークは少なめで、踏み心地は「カチッ」としている。

ホンダ アキュラTL

ハンドリング特性は、「ズッシリとしたニュートラル」。電子制御四輪駆動のSH-AWDが、無理矢理に「FF車をスゥーと旋回させてしまう」ことはない。

車全体の動きが感触として、メカメカしい「マシン」という感じではない。あくまでも、ズッシリとした「大人の走り」が前面に出てくる。

夜――。「アキュラTL」はエレガントビューティに変身する。

LAダウンタウンの摩天楼をバックに、フリーウェイ110号線を南下。アキュラ/ELS サラウンド・サウンド・システムで、XM衛星ラジオのライトジャズを楽しむ。

南カリフォルニア特有のオレンジ色の街灯のなか、ナイトクルージングが心地良い。

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桃田 健史
筆者桃田 健史

日米を拠点に、欧州、BRICs(新興国)、東南アジアなど世界各地で自動車産業を追う「年間飛行距離が最も長い、日本人自動車ジャーナリスト」。自動車雑誌への各種の連載を持つ他、日経Automotive Technologyで電気自動車など次世代車取材、日本テレビで自動車レース中継番組の解説などを務める。近著「エコカー世界大戦争の勝者は誰だ?」(ダイヤモンド社)。1962年東京生まれ。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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