THE NEXTALK ~次の世界へ~ ホンダ レーシング 社長 鈴木哲夫インタビュー(4/5)

THE NEXTALK ~次の世界へ~ ホンダ レーシング 社長 鈴木哲夫インタビュー
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バイクも、売れてナンボだ

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レースは勝ってナンボだと鈴木哲夫は言い、またバイクは売れてナンボだとも言う。そのことに揺るぎはないと。

【鈴木哲夫】「売れてナンボ」と言うと、売れりゃあいいのか?という話に誤解される恐れもあるので、より丁寧に言えば、お客様に喜んで満足していただいてナンボのものということです。

(株)本田技術研究所は、研究・開発業であり、研究所で開発した技術を本田技研工業(株)(ホンダ)に買ってもらう関係にあります。ここが、他の製造業のような同一会社の中の開発研究部門とは異なったところです。ですから、場合によっては「良い物を作れば、売れなくてもいいじゃないか」という発想が生まれがちです。

単に儲けが良いか悪いかという意味ではなく、世の中の人に受け入れられないといけないという意味で、その指標の一つが販売台数だと私は考えます。ホンダって、誰でも買えるバイクを作ってきたメーカーだと思ってきたので、買ってもらえない(お客様に喜んでもらえない)ホンダのバイクはだめだと。

エンジニアが自己満足で良い物を作ったと言っても意味がない。それは、高級なアマチュアのスタンスであって、プロではないと。そういった、お客様に喜んでもらってナンボというプロ意識があるべきだということは、入社する前から私は考えていました。

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クルマの世界でも、「時代に受け入れられなかった」とか、「乗ればわかってもらえるのに…」と言った声はよく耳にする話だ。鈴木哲夫の言う、「高級なアマチュア」という一言は、痛烈なパンチである。

【鈴木哲夫】若者は、自分の未来に大きな可能性があるから、モノに憧れてもモノに頼る必要はないと思います。ところが我々を含め多くの人達は、ようやく迎えた週末に、モノに自分自身を投影し、自己表現しながら満足感を得るために、ある程度モノに頼るしかない中で、趣向品としてのブランド志向はある意味で世の常です。

多くの人にとってバイクとは、クルマに比べて、奥さんの理解が得られれば金額の張るブランドモデルで勝負に出られる自転車やオーディオに近い存在です。そんな中で日本のバイクは絶対性能だけを勝ちワザにしてきました。性能って、そのとき勝っていても、翌年ほかのメーカーが上回ってきたら、100万円の買い物ってそれなりのことであるのに、その100万円前後したバイクの価値が相対的に低くなってしまう。そこをきちっと見て商品開発をしないと将来は危うい。

アメリカのハーレーは、ゆったり走らせる魅力や、その佇まいなどがお客様の共感を呼んで、とくにここ20年くらい全世界的に売れ行きを伸ばしてきましたよね。ドイツのBMWもハーレーを勉強して、絶対性能を売りにするバイクも一部にはあるけれど、その多くはライフスタイルを提案するバイクを作りはじめた。ハーレーはバイクで、日本の二輪車はマシンという感じかな。

今のビッグバイクって、1速ギアでエンジンを最高回転まで回すと、170~180km/hも出るモノがあります。全世界の道路環境が変化している中(速度規制強化方向)、絶対性能の方向だけがバイクのベクトルではないはずです。

ホンダも、5年ほど前から、お客様が実際に使われときのメリット、また道具としての使いやすさや、所有することで社会的な安心が得られるといった価値を見出せるように方針を変えてきているのですが、まだまだ全てが目標に届いていないと思っています。 マシンではなく、我々が目指す完成度の高いバイクをきちんと作れるメーカーになりたいと努力しています。

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御堀 直嗣
筆者御堀 直嗣

1955年東京出身。自動車ジャーナリスト。玉川大学工学部機械工学科卒業。1978年から1981年にかけてFL500、FJ1600へのレース参戦経験を持つ。現在ではウェブサイトや雑誌を中心に自動車関連の記事を寄稿中。特に技術面のわかりやすい解説には定評がある。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。また現在では電気自動車の普及を考える市民団体「日本EVクラブ」副会長を務める。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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