高橋国光/今井優杏の「あなたの愛車教えてください!」(3/3)

高橋国光/今井優杏の「あなたの愛車教えてください!」
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国光さんから見たホンダの魅力とは

―質問が重複するかもしれませんが、話をホンダに絞りたいと思います。ホンダが走りじゃなくてエコに注目をし始めた、ということは、ホンダのレーシングカーでレースに参戦される立場としてはどんな心境でしょう?

それもそれなんじゃないの、と思います。道路がある限り、あるいはサーキットがある限り、クルマがある限り、エコ一辺倒でゆっくり走ってさえいれば安全ということだけじゃなく、クルマは楽しいんだということを感じている人々はいますからね。

免許は簡単に取れるけれど、上手に走るってことは、すごく難しいことだから、技能・ドラテクがあった方が楽しくて安全に決まってるじゃないですか。

ドライブで考えたって、一人の時間、あるいは二人の時間を、クルマによって楽しむことができるわけでしょ?あるいはゆっくりと音楽をかけて、あるいはスリルじゃないけど、ちょっと速く走ってみる、それじゃあ今度はサーキットっていうところを走ってみよう、というようなステップが、どんなクルマに乗っていても思いつくことはできる。

もちろんエコカーになっても出来るはずですよね。僕もJOY耐でインサイト走ってみたけど、もっと性能が上がって素晴らしいクルマになればいいと本当に思った。今後燃料が何になるのかはわからないけど、世界中が一丸となって、素晴らしいクルマを考えてくれるはずだと信じてます。

だからそこにエコカーだから、レーシングカーだから、という線引きはむしろ必要なくてね、エコもレースも同じ線上にあると思うんですよね。

―どちらも広義では同じ土俵の上である、というお考えですか

それどころか、テクノロジーも楽しみですね。

―進化が、ですか?

うん、楽しみ楽しみ。それはなぜかっていうと、ロボットを作ったりしたでしょう。今じゃロボットっていったら学生でも作っちゃうけどさ、やっぱりホンダが最初に考えて、作って、見せてくれたときは世界中がビックリしたわけでしょ?それはついこないだの話なんですよね。

最近では動く椅子みたいなのもあったりさ(HONDA U3-X)、面白いものを色々ホンダは考えてくれるね。夢があるよね。

ホンダに対しては夢を追求していってもらいたい。それはホンダだけじゃなくて、もちろん世界中のメーカーで技術競争をしてもらって、我々はその夢に乗ってみたい、という感じかな。

―国光さんから見たホンダの魅力って、“夢”なんでしょうか?

創始者である、本田宗一郎さんの、お客様に喜ばれるものを作りたいという原点だろうね。

2輪で世界に挑戦したり、F1に参戦したりして、メイドインジャパンはスゴイ、日本のものは素晴らしい、と世界に認めさせたのは、ほかならぬ本田宗一郎さんなんですよ。その我々にわからないような発想で、喜ばせてくれるんじゃないかという期待は、いまでもありますね。

―さて、最後の質問です。今レジェンドで満足されているとのことですが、ほかにもう一台持つとすれば、どんなクルマがいいですか?

考えたこともないなぁ・・・でも2台目にするなら、やっぱりスポーツカーがいいな。小さくてドライビングが楽しめる、爽やかなクルマがいいですね。

―“爽やか”!素敵な表現ですね!

操縦性とバランスがよくて、エンジンもエコじゃなくてビョン!とパワーが出るような感じでね。ポルシェなんかはいいなぁ。フェラーリはちょっとスーパーカーすぎるんですよね。

でも今はもう一台買うなら、バイクに乗りたいなぁ。ホンダの、1,000ccくらいの大きいエンジンのがいいですね。

今井優杏の「取材後記」

かつてこんなに緊張した取材はあったのか?!というくらいのテンションで臨んだ取材でしたが、国光監督は終始穏やかに歴史やレース、そしてご自身のことを語って下さいました。

まさに自動車産業の歴史と共にレースを戦って来られた国光監督にとっては、現在の急激な進化もまた、道の途中に思えるのだそうです。

レーサー生活30周年に出版したという写真集や、会社のお部屋に飾ってある本田宗一郎氏との写真、御本人の描かれた絵など、貴重なものもたくさん見せていただけて、本当に感激でした!

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今井 優杏
筆者今井 優杏

自動車ジャーナリストとして、新車や乗用車に関する記事を自動車専門誌、WEBメディア、一般ファッション誌などに寄稿しながら、サーキットやイベント会場ではモータースポーツMCとしてマイクを握り、自動車/ モータースポーツの楽しさ・素晴らしさを伝える活動を精力的に行う。近年、大型自動二輪免許を取得後、自動二輪雑誌に寄稿するなど活動の場を自動二輪にも拡げている。AJAJ・日本自動車ジャーナリスト協会会員。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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