ホンダとグーグルが完全自動運転で連携した理由(2/2)
- 筆者: 桃田 健史
ホンダとグーグルは良好な関係
そもそも、ホンダはグーグルと密接な関係を築いてきた。それは、自動運転に関することではなく、車載器とスマートフォンの連携プラットフォーム「アンドロイドオート」についてだ。
ホンダ側の窓口は、シリコンバレーのマウンテンビュー市内にある開発部門。筆者も同オフィスで面識のあるS氏が中心となり、グーグルだけではなく、同じく車載器とスマートフォンの連携プラットフォームである「カープレイ」に関してアップルと、さらにシリコンバレーにあるさまざまなIT企業との連携や共同開発を日々、模索している。
そうしたホンダのアメリカ現地での日常業務と、日本のホンダ本体の次世代技術開発に対する大きな決断が融合し、今回の「ウェイモ」との連携を検討することになったのだと思う。
ホンダは来年早々にも、東京に人工知能(AI)など先進的なIT技術の基礎研究を行う「ホンダ・イノベーションラボ東京」を拡張する。完全自動運転だけでなく、ホンダとITとの関係が来年以降、一気に加速しそうである。
[Text:桃田健史]
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