F1日本GP(鈴鹿)を数倍楽しむ注目ポイントはこれだ!ホンダの上位入賞にも期待(2/2)
- 筆者: 山口 正己
- カメラマン:本田技研工業
ホンダのアロンソとバトンもべた褒めの鈴鹿
◆チームメイト同士の戦いが激しいのはタイトル争いをしているメルセデスだけではない。レッドブルのダニエル・リカルドと、マックス・フェルスタッペンも“好敵手”。なにせ、シーズン途中から突然レッドブルにやってきたフェルスタッペンは、弱冠18歳にもかかわらず、移籍したスペインGPでいきなり優勝しちゃったから先輩リカルドは赤丸マーク、火花バチバチのレースを続けている。テクニカル&度胸が必要な鈴鹿は強烈バトル必至。
◆1レースに供給されるタイヤは一人13セット。22人で1144本。この他にレインタイヤもあるので、凄まじい数のピレリタイヤが鈴鹿に運び込まれる。このスケールも、流石F1GP。
◆ヨーロッパ大陸のレースは、陸路でマシンやパーツを運べるけれど、アウェイのサーキットは、主催者がチャーターするフライトで、セントレア(中部国際空港)に飛んでくる。過去には、税関が時間を節約するために、鈴鹿サーキットのパドックエリアで特別に通関手続きをするという特例措置を税関が行なったこともある。
◆ホンダの地元GPに向けてフェルナンド・アロンソは、「鈴鹿サーキットは、要求が多くてとにかく容赦ない。いいラップを走れたときの満足度がとにかく高いね。だからドライバーからもファンからも人気があるんだ。天候の変化で(路面温度)がコロコロ変わるから、マシンを完璧にセットアップするのは難しいよ。ただ、僕らはこのサーキットのことをよく知ってるし、マシンをコンディションに合わせて、それを最大限に活かすために金曜日のフリー走行を利用するよ」と鈴鹿を絶賛。
◆「日本は素晴らしい場所だ。日本の人たち、食べ物、文化が大好きだし、日本GPのための短い滞在を毎年楽しみにしてるんだ」というアロンソは、武士道に興味津々で、背中に大きく武士の入れ墨をしている。
◆ジェンソン・バトンも鈴鹿をべた褒め。「ほんとに完璧なサーキットだよ。高速でテクニカルで難コース。走るのがとにかく楽しい。2011年の鈴鹿での優勝は間違いなく僕のお気に入りの優勝だ」
◆バトンは道端ジェシカと別れたが、日本贔屓は変わらず。「チーム全体にとって重要なグランプリだから、とにかくハードに闘って、ファンの熱意に対し恩返しになるような、最高の結果を残したいね」
さて、2016F1GP第17戦日本GPは、10月7日金曜日10時にセッションが始まる。決勝レースのスタートは、10月8日14時。台風の影響で天気が気になるけれど、不安定な天候は、観戦は大変だけれどレースを面白くする要素でもある。
“応援の対象を明確にしておく”。これがF1に限らず、自動車レースを楽しむためのキモ。タイトル争いはもちろん、チームメイト同士の先陣争いにまずは注目!!
もちろん、夏前辺りから、調子が急角度で上向いているマクラーレン・ホンダの上位入賞を祈りつつ、熱戦をしかと見届けよう!!
[Text:山口正己]
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