「WTCC(世界ツーリングカー選手権) 第9戦 レース・オブ・ジャパン(ツインリンクもてぎ)」レポート/遠藤イヅル(1/3)
- 筆者: 遠藤 イヅル
- カメラマン:プジョー・シトロエン・ジャポン/ホンダ
世界で人気のWTCC。日本ラウンド、ついに関東進出
2015年9/11(金)~9/13(土)に、世界最高峰の熱い「ハコ」のレース、「WTCC(世界ツーリングカー選手権)」が今年も日本にやってきました!
昨年までの舞台・鈴鹿サーキットから、2015年は栃木県のツインリンクもてぎへ場所を移しての開催です。これは、WTCC日本ラウンド初の関東エリア進出も意味します。
F1などの「フォーミュラカー」とは異なり、市販車をベースにレース車を作り、市販車のイメージのまま戦う「ハコ」のレースは世界でも常に人気がありますが、そのトップカテゴリーがWTCCです。
かつてはETCC(ヨーロッパツーリングカー選手権)が世界選手権と呼ばれていましたが、2005年からWTCCに発展、今年で11年目を迎えます。
WTCCは世界を転戦し合計12ラウンド24レースを行うというビッグイベントで、日本でも1990年代に人気を博した「DTM(ドイツ・ツーリングカー選手権)」のように、派手なエアロパーツを付けたセダンが真剣勝負で戦うのですから、欧州を中心に世界でも人気が出るのがよくわかります。
WTCCで連戦連勝!昨年の覇者シトロエン、2015年の戦いに注目
昨年2014年は、WTCCは大きな話題で盛り上がりました。
WRC(世界ラリー選手権)で前人未到の9連覇を達成した「シトロエン・レーシング」が、エースドライバーのセバスチャン・ローブを擁してフィールドをサーキットへと変えてWTCCに乗り込んで来たのです。
そしてシトロエン・レーシングは第10戦中国ラウンドまでに19レース中15勝を挙げて早々とマニュファクチャラーズ・タイトルを、続けて最終戦となった日本ラウンドではホセ・マリア・ロペスが優勝してドライバーズタイトルを手中に収め、参戦初年度にしてダブルタイトルを獲得する偉業を成し遂げました。サーキットでの参戦が初めてのメーカーだったのですから、これも凄いことです。
そして2015年。
昨年の覇者シトロエンは開幕から順調に勝ち星を挙げ、第9戦日本ラウンドまでに16レース中14勝の圧勝状態。日本ラウンドを含め残り4ラウンド8レースを残す2015年の戦いは、上位を独占するシトロエン・チームのドライバー同士によるポイント争いにも注目が集まります。
ニッポンのホンダも、地元もてぎでのレースですので、打倒シトロエンを目標に燃えに燃えています。この2メイクスの戦いも重要な見所のひとつです。
そこで、今年も昨年同様にシトロエン・ジャポン企画のシトロエン応援ツアーに同行する機会を得ましたので、WTCCレース・オブ・ジャパンの模様をお届けします。
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