大戸区立第一自動車学園 【部活動の時間】(2/2)
- 筆者: 今井 優杏
- カメラマン:和田清志
これは、負けていられないわ……!
カート大会の会場は栃木県にある国際サーキット『ツインリンクもてぎ』の北ショートコース。 ここは見通しのいいフラットな反時計まわりのコースで、エスケープゾーンも広く取られた比較的難易度の低い、それがゆえに全開コーナーリングが多発する高速コースです。
張り切って会場に訪れた私たち…メンバーを見てビックリ! 有名なジャーナリストの先生や、自動車媒体の皆さんがとっても多く参加している大会でした! これは、負けていられないわ……!と、闘志を熱くたぎらせる私たち。
用意されたカートに乗り込みます。今回は80㏄の2ストと、200㏄の4ストの2種類を前半・後半で乗り換える2ヒート制。 わたしは7号車、まるもちゃんは5号車に割り振られ、いつも仲良く学んでいるふたりですが、この時ばかりは完全にライバルになっちゃいました。
空はあいにくの小雨。しかし、レインタイヤを装着するほどではないと判断され、ドライのスリックタイヤで練習走行がスタート。久しぶりのカートの感触を確かめながら、コースインします。ところどころコース上に水たまりがあり、その上をいかに攻めるかを試していたら、急に雨脚が強くなって赤旗中断に! う~ん、開始前から先行き不安な天候です。
雨で全身びちょびちょ、泥ハネでドロドロ。でもやっぱりカートは最高に楽しい!
練習走行が終わったら休憩を挟み、いよいよ迎えたレース本番。100分のヒートを2回。3人一組のチームで、一人あたり20分以上の走行はペナルティー。20分以内ならどのタイミングでドライバー交代をしても構わない、というもの。組み分けはクジで行われましたが、これも勝敗を分ける結果になりました。
レース自体は、降ったり止んだりする雨に翻弄された結果に。当初2ヒート制だったレースも度重なるクラッシュや中断で3ヒート制に切り替わり、結果誰が何位なのか大混乱! しかし、表彰台を迎えてみれば、みんな晴れやかな笑顔で勝者に拍手を贈ります。みんな雨で全身びちょびちょ、泥ハネでドロドロ。でもやっぱりカートは最高に楽しい!のでした。わたしたち、二人とも表彰台は獲得できなかったけど、悔いなし!って感じです。
最後に、まるもちゃんに今日の感想を聞いてみましたよ。
『実はコースアウトした車両をヘルプする際、マフラーをうっかり触ってしまって、ヤケドしちゃいました。でも完璧な装備のおかげで、軽傷で済んだの。こういうことがあるから、モータースポーツの時のウエアや装備品は、きっちり選んだほうがいいよね。それから、女子として、ヘルメットを脱いだトキにお化粧が崩れて『福笑い』になっちゃわないように、普段からのケアも大事だなと、改めて思いました。体重の軽さが加速に繋がるカートは、女性が男性に勝てる数少ないスポーツ。女の子にもどんどんチャレンジしてほしいです』
私も、この意見には大賛成。授業もガンバルけど、部活動はもっと頑張るぞー!!
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