ホンダ S660、ついに「大物」エアロパーツ装備で大幅に生まれ変わった!(2/3)
- 筆者: 今井 優杏
- カメラマン:茂呂幸正
◆フロントフェイスキット
■価格:108,000円(税込)
まずはフロントフェイスキットから見てみよう。
「グッドスタンス」とはホンダでよく使われる用語で、踏ん張り感を意味する。その印象をグッと高めているのが、まさに「LEDフォグライト」がはめ込まれるブラックアウトされた部分だが、この中にはよく見ると縦方向と横方向のモチーフが組み込まれている。
この手法は実は、ホンダ車の中でも過去、ビートにしか使われていなかったモノ。デザイン的にも面白い手法なのだが、ホイールアーチにかかる手前の出っ張りで空気の引っ掛かりとなる曲線を作ることで、コーナリングの際により曲がりやすくなるような空力の「キッカケ」を作っている。(これ、同じくホンダアクセスのコンプリートカ―、N-ONE ModuloXのバンパー角の黒の出っ張りも同じなのだそう。)
この縦横の出っ張り量の調整をしながらのデザインとなったが、実際に試作車ができるまでは、成功するかドキドキして待ったのだそうだ。(試作車で最終調整を施して完成となった。)
そのフォグライトのすぐ上、フロントライトとの間は、するっとなめらかな形状になっている。
「ボンネットから流れ落ちるラインをバンパーまで通さないで、敢えてライトで止め、バンパーコーナーはホイールアーチまで滑らかな曲面としています。デザイン的にはラインを通す方が常套手段なのですが、敢えてバンパーに縦のラインを入れないことで、バンパーの押し出し感を高め、空力にも貢献しました」
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