「無限 S660」「無限 ステップワゴンスパーダ」MUGEN ホンダ カスタマイズモデル 試乗レポート／山本シンヤ(2/3)
- 筆者： 山本 シンヤ
- カメラマン：茂呂幸正
より限界が高まった分、もっとパワーが欲しくなってくるほど・・・
無限S660の走りは、ノーマルよりもキビキビ感がアップされ、余分な動きが排除されている。
快適性の面では若干コツコツ感は増えているものの、車両は安定方向になっており、ターンパイクでもノーマルでは限界に近付くとリアがムズムズする感覚があるのだが、無限は上り下り共にオンザレールの走りを実現していた。
また、手首だけでコクコクと操作可能なクイックシフトは小気味よく無駄にシフト操作をしたくなってしまうほどだ。
ただ、シャシーとエンジンとのバランスを考えると、パワートレインは80psくらいがちょうどいいのではないだろうか？ ECUなどで簡単に実現できそうな気もするのだが…。
ひとつひとつ交換して、その効果を実感するのも楽しい
その一方で、若干気になったのはブレーキのフィーリング。絶対的な制動力は高まっているのだが、初期制動力が高めのため、細かなブレーキコントロールが難しく、カックンブレーキになりがちだったのが残念だった。
ちなみに、これらのアイテムをフル装着するとかなり高額になってしまう。「軽自動車にそんなにお金をかけて」と思う人もいるだろうが、軽自動車のスポーツカーではなく、スポーツカーが軽自動車だったと考えれば…。
最初からフル装着もいいが、一つ一つ交換して効果を実感していくのも楽しいだろう。
[ステップワゴンスパーダも、無限が手がけると・・・次ページへ続く]
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自動車メーカー商品企画、チューニングメーカー開発を経て、自動車雑誌の世界に転職。2013年に独立し。「造り手」と「使い手」の両方の気持ちを“解りやすく上手”に伝えることをモットーに「自動車研究家」を名乗って活動をしている。西部警察は子供時代にリアルでTV放送を見て以来大ファンに。現在も暇があれば再放送を入念にチェックしており、当時の番組事情の分析も行なう。プラモデルやミニカー、資料の収集はもちろん、すでにコンプリートBOXも入手済み。現在は木暮課長が着るような派手な裏地のスーツとベストの購入を検討中。記事一覧を見る
自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。
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