ホンダ ジェイド RS[1.5リッター VTEC-TURBO] 試乗レポート/岡本幸一郎(2/2)
- 筆者: 岡本 幸一郎
- カメラマン:小林岳夫
ジェイドRSはもはや「ワゴンの形をしたスポーツカー」
フットワークも爽快そのものだ。
よりスポーティな走りを追求して、ハイブリッドとはセッティングが大きく差別化されており、姿勢変化が小さく、フラット感のある走りを実現している。
けっこう硬いのではと予想したが、それほどでもなく、2列目に乗せてもらっても十分に快適だった。
もうひとつ、ジェイドRSにはホンダが最近、積極的に採用している「アジャイルハンドリングアシスト」が専用に与えられた。
これはステアリング、アクセル開度と連動して、VSAの機能を積極的に使うというもので、おかげでステアリング操作とより一体感のある回頭性を実現しており、S字コーナーもツイスティにヒラリヒラリとトレースしていける。
見た目の部分もスポーティ
内外装のハイブリッドとの相違点は、多くはないが少なくもなく、さりげなくスポーティな雰囲気を演出している。
エクステリアは、RSエンブレムが付くのはもちろん、フロントグリルはメッシュタイプとなるほか、ハイブリッドでは通常のクロームメッキとなる部分がダーククロームメッキとなり、17インチアルミホイールは切削加工とブラックカラーによる精悍なデザインとなる。
また、ボディカラーには、専用色としてコバルトブルーパールが用意されるのも特徴だ。
インテリアでは、センターコンソールにバッテリーとIPユニットを内蔵するハイブリッドとはデザインがだいぶ違って、いずれにしてもRSのほうが使いやすそう。
内装色は、ハイブリッドで設定のあったアイボリーが、RSではその性格に合わせてスポーティなブラウン系とされている。
3列目が狭いのは、いざというときにちょっと使うためであって、これを狭いと評しても仕方がない。ジェイドはこれでいいのだ。
そしてそこに爽快な走りと精悍なルックスを手に入れたジェイドRSは、魅力的な車高の低い3列シート車が少なくなった中に現れた、とても貴重な存在であり、こういうクルマの登場を待っていた人も少なくないのではと思う次第である。
[レポート:岡本幸一郎/Photo:小林岳夫]
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ホンダ ジェイド RS[1.5リッター VTEC-TURBOエンジン搭載モデル] 主要諸元
全長x全幅x全高:4650x1775x1530mm/ホイールベース:2760mm/車両重量:1510kg/駆動方式:前輪駆動[FF]/エンジン種類:直列4気筒 DOHC VTEC TURBO ガソリン直噴エンジン/総排気量:1496cc/最高出力:150ps(110kW)/5500rpm/最大トルク:20.7kgf・m(203N・m)/1600-5000rpm/トランスミッション:7スピードモード(パドルシフト付)CVT(自動無段変速機)/燃料消費率:18.0km/L[JC08モード燃費]/タイヤサイズ:215/50R17 91V/メーカー希望小売価格:2,530,000円[消費税込み]
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