ホンダ 新型ステップワゴンスパーダ(2012年マイナーチェンジモデル) 試乗レポート/小沢コージ(1/2)
- 筆者: 小沢 コージ
- カメラマン:オートックワン編集部
ミニバン流、仁義なき戦い?
つくづく今のエコへの強迫観念は留まることを知りませんな。
先日のマイナーチェンジと同時に、遂にアイドリングストップを纏ったステップワゴン!台数的には後発の「日産 セレナ」や「トヨタ ノア&ヴォクシー」に追いやられてるとはいえ、未だ月4千~5千台の大台をキープしている定番のミニバンだ。
しかもライバル中のライバルである「セレナ」が現行モデルをフルモデルチェンジして、いち早くアイドリングストップ機構を備えてきたので、ステップワゴンも有無をも言わさず追従してきたってワケだ。
そこで!取り急ぎダメンズ小沢も試乗してみることにいたしました。
なんと、新エコカー減税で全グレード「75%減税」に!
試乗したステップワゴンは、売れ筋エアロ仕様の「スパーダ Zインターナビセレクション」。価格は293万円也。
「結構なお値段がするのね~」と思いながら発進してみると、確かに加速は意外とイイ感じ。というか、エンジンの回転が低い2,000rpm前後ぐらいからダイレクト感がある。もちろん、最近欧米で流行のデュアルクラッチミッションほどではありませんが。
ちなみに、2リッター直4のi-VTECエンジンそのものは最高出力「150PS」&最大トルク「19.7kgm」と、マイナーチェンジ以前と変わらない。
最大のポイントは「ギアボックス」。
そう、今回はアイドリングストップと同時に「新開発CVT」が搭載されており、パワー伝達効率がかなり上がっているのだ。具体的には専用オイルポンプに専用CVTオイル、高強度ベルト等を採用しており、要は作動時のベルトの滑り等がますますなくなってるってことでしょう。
前述の「新開発CVT」が採用された結果、最大のポイントであるJC08モード燃費はFFノーマルモデル(Gタイプ)が14.2km/Lから「15.0km/L」に、スパーダ(S、Zタイプ)が14.0km/Lから「14.8km/L」に上がって、なんと4月以降の新エコカー減税で「全グレード」75%減税に!そう、4WDモデルも含めて!だ。
これは、「14.6km/L」の燃費でそれまでクラストップだった「セレナ」(FF/アイドリングストップ付)を抜いただけでなく、減税の適用車種においてもクラスナンバーワン。
確かに、今は自動車ディーラーに入るなり「燃費良くて安いのない?」と言われる時代。この燃費競争は、もはや最大のセールス支援と言えるのかもしれない。
ちなみにメーター計測による“実燃費”は、そこそこ高速巡航で「11~12km/L」。さすがにコンパクトカーには負けるし、都内をゆっくり走ると「10km/L」を切ってしまう。
一方のアイドリングストップだが、初夏の結構暑めの日でもバシバシ止まるし、再始動時のショックもない。そして、止まってじんわり車内が暑くなる前に再始動する。
乗り心地は、そこそこ上質でスポーティではある。ただし、荒れた路面だと衝撃がそれなりに入り、やっぱり乗り心地の良さならビッグミニバンやセダンのが上だな・・・と改めて感じた次第。当たり前か(笑)
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