高橋邦明／今井優杏の「あなたの愛車教えてください！」(2/2)

今、高橋選手がドリフト車にしたいクルマは！？

―当時、マーク2でドリフトっていうのは、珍しかったんじゃないですか？

珍しいどころか、まず4枚ドアのセダンでドリフトしてる連中なんかいなかったから。2ドアの方が簡単だし、コンパクトな分運動性能も高い。マーク2はホイールベースが長いし回すのが難しいんだけど、人と同じなのはもっとイヤだったんだよね。

―でも今はけっこう4枚ドアが主流になってますよね。車体が大きい方が迫力もあるし、ダイナミックで見応えがあります。

俺が乗ってたら流行ったんだよ！つまりドリフトっていうのは『箸で普通に食べるんじゃなく、つまようじでいかにごはんをうまく食べるか選手権』なんだよ。

―・・・うーん、よくわからないですが、個性が大事ってことはわかりました！それでは、次に乗るならどんなクルマがいいでしょうか？

マークX！これでドリフト車を作りたい！

―ああ！絶対カッコイイ！オートサロンのGAZOOレーシングのマークX、めっちゃカッコよかったし。

うん、あのGスポーツコンセプト、すごくこの先のモータースポーツを見据えてると思った。アッパレだね。リアガラスのスポイラーとか、ラメのディスクとか、細かいところまで凝ってたし。もっとやって下さい！って感じ。あんな風に作ったら、超カッコイイと思うんだよね。

―さすが、じっくり観てますね。

それに、新しいクルマで作ることは子供たちのためでもあるんだよね。

今うちのショップに「D1車両見せて下さい！」って小学生がチャリンコで来るんだよ。で「このマフラーはなんですか？」とか質問してくるわけ。で、夕方までずっとクルマを観てる。

そんな将来のドリフター達に、「このクルマで乗りたい！」って思ってもらえる車両を作りたいんだよね。せっかくドリフトに興味を持ってくれても、現行車でドリフトできないんじゃつまらないし、かわいそうでしょ。

―ちゃんと考えてるんですね。

案外ね（笑）。夢を売る商売ですから。

今井優杏の取材後記

D1ドライバーでもあり、チューニングショップ『クニーズ』の代表でもある高橋選手。

顔も丸いが気持ちも丸い（あ、ごめんなさい）！次々飛び出すエピソードに、大盛り上がりのインタビューでした。「うちのオリジナルは全部自分が欲しいから作ったもの。自信ありますよ」とのことですよ！

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