ホンダ オデッセイ アブソルート 試乗レポート
- 筆者: 中谷 明彦
- カメラマン:森山俊一
欧州車の負けないハンドリングをゲット。
もともとオデッセイはベストハンドリングのミニバンとして認知されていた。しかし今回追加されたアブソルートは、さらにその上をいく素晴らしいハンドリングを与えられていた。
かなりハードに感じるサスペンションは、ロールを抑え車体姿勢を安定させている。その結果、乗員の乗車姿勢はハードコーナリングでも乱れず、むしろ正しい姿勢が保たれる。しかもその固い足がいささかも不快に感じさせない所が素晴らしい。
路面の突起や段差乗り越えなどの不快因子を乗員に伝えはするものの、即座に収束させ体内に残させない。まさにBMWやポルシェなどの欧州車に見られる乗り味で、ホンダもついにこの手法をものにできたのか、と思わず嬉しくなってまうほどだった。
V6は若干フロントヘビーで、ステアリングレスポンスも落ちるが、重厚感があり本当にBMWのようだ。5速ATも相性がよく、変速レスポンスも文句はない。
ミニバンとして、このハンドリングの良さと乗り心地がユーザーに理解されれば、日本のミニバン市場も成熟期に入ったということができるだろう。
アブソルートには直4の2.3Lモデルもあるが、こちらも秀逸。4速ATながら3L V6と遜色ない走りを見せる。フロントが軽くハンドリングはより軽快だ。エンジンが少々ノイジーなことを除けば、こちらも極めて魅力的だ。
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