ホンダ N BOX+(プラス) 新型車解説(2/2)
- 筆者: 松下 宏
- カメラマン:茂呂幸正
専用サスに専用シャシー・・・派生モデルとは思えない程の改良が施されている
メカニズム面では、高い全高に加えてN BOXよりも大きなリアの開口部を持つため、これに対応するボディ剛性を確保すると同時に、重量物を積むことも想定して専用サスペンションや14インチタイヤを履いたN BOX+ならではのシャシーが設定された。
搭載エンジンは660ccの自然吸気仕様とターボ仕様の2種類で、どちらもクラストップの動力性能を発揮する。
エコ運転を支援する「ECONモード」は全車に標準装備され、自然吸気エンジンの搭載車にはアイドリングストップ機構が設定されて燃費を向上(ECONモード時に作動)させている。
全車ともCVTが組み合わされ、ターボ仕様のエンジンを搭載するモデルにはパドルシフトも備えられている。駆動方式は全車とも「FF」と「4WD」の両方が設定されている。
安全性に関しては、全車に「VSA」(車両挙動安定化システム)を標準装備するほか、「ヒルスタートアシスト」、「ピタ駐ミラー」(路肩寄せがラクになる“サイドビューサポートミラー”、後輪が見えるほど広い“広角ドアミラー”、車両の後方下を広く映す“後方視角支援ミラー”)などが全車に標準装備されている。
N BOX+(プラス)カスタムには、ディスチャージヘッドライトも標準となる。
N BOX+(プラス)では標準モデルにもターボの設定が!
N BOX+(プラス)とN BOX+(プラス)カスタムのグレード構成は、それぞれ「G」「G・Lパッケージ」「Gターボパッケージ」の3グレード。さらに、N BOX+(プラス)には2トーンカラースタイルが設定された(「G」以外)。
N BOX+(プラス)では、標準系のモデルにもターボグレードが用意されているのが特徴だ。
N BOX+(プラス)のグレード構成
G/G・Lパッケージ/G・Lパッケージ“2トーンカラースタイル”
G・ターボパッケージ/G・ターボパッケージ“2トーンカラースタイル”
N BOX+(プラス)カスタムのグレード構成
G/G・Lパッケージ/G・ターボパッケージ
N BOX+(プラス)「G」の価格は135万円。基本的な安全装備などは全車共通だが、リアドアがN BOXの大きな特徴の一つとも言える「パワースライドドア」では無い事や、内装の仕様・オプションの選択などにも制限があるので、大抵のユーザーは「G」ではなく「G・Lパッケージ」以上を選んだ方が良いだろう。
「G・Lパッケージ」は146万円で、左側のスライドドアが電動式になり、右側もオプションでスライドドアにすることが出来る。ほかに「フルオートエアコン」やアレルフリーの「高性能脱臭フィルター」も標準装備される。
2トーンカラースタイルは、3種類の専用ボディカラーに加え、ルーフとドアミラーの部分に異なる色を採用したツートーンカラーとされるほか、内装の仕様が向上して7万3,500円高の153万3,500円になる。
「Gターボパッケージ」は159万円。搭載エンジンがターボ仕様になるのが大きな違いだが、ほかにリア右側の電動スライドドアも標準となり、クルーズコントロールやアルミホイールなども標準装備。「G・Lパッケージ」に比べると13万円高いが、価格差は納得モノだ。
2トーンカラースタイルが7万3,500円高で設定されるのは「G・Lパッケージ」と同様。
N BOX+カスタムは、「G」が154万円「G・Lパッケージ」が165万円と標準系に対して19万円高く設定されている。「Gターボパッケージ」は175万円と標準系より16万円高い。
標準のN BOX+(プラス)とN BOX+(プラス)カスタムの違いは、ディスチャージヘッドライトやフォグライトが標準となるほか、エクステリアはカスタムデザインバンパーやカラードテールゲートスポイラー、ドアミラーウインカーなどによって差別化が図られている。
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