【解説】ホンダ N-ONE(2014年マイナーチェンジ)新型車解説/渡辺陽一郎(2/3)
- 筆者: 渡辺 陽一郎
- カメラマン:Dan AOKI/本田技研工業株式会社
N-ONEのマイナーチェンジでN-WGNにも迫る好燃費を達成!
最も注目されるのは、先に述べた「あんしんパッケージ」の採用だ。赤外線レーザーを使い時速30km以下で作動する衝突回避の支援機能、サイド&カーテンエアバッグをセットで設定している。
燃費はノーマルエンジン、ターボともに向上。従来型ではターボにアイドリングストップが装着されていなかったが、これも加えられた。
改良後のJC08モード燃費は、ノーマルエンジンが「28.4km/L」。ターボは標準ボディのツアラーAパッケージが「25.4km/L」、エアロパーツを備えたプレミアムツアラーが「23.4km/L」になる(いずれも前輪駆動の2WD)。
従来型に比べるとノーマルエンジンは「1.4km/L」、ターボは標準ボディで「2.2km/L」向上した。
この燃費数値は、Nシリーズの中ではN-WGNとN-BOXの中間に位置する。それでもN-WGNに比べて、ノーマルエンジンで0.8km/L、ターボで0.6km/L程度しか下がらない。
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25種類に拡大されたボディカラー、実質値下げでお買い得感がさらに強まった!
装備については、以前から全車に標準装着されていたフルオートエアコンに、プラズマクラスターの機能を追加。UV(紫外線)カットガラスにIR(赤外線)カットも加えている(Gグレードを除く)。
ボディカラーの選択肢も拡大。基本色としては、モノトーンとツートーンを含めて21種類が用意され、さらに4種類の「スペシャルカラースタイル」も加えた。合計すれば25種類にも達する。
そして価格設定は、割安感を大幅に強めた。従来型は内外装が上質な半面、価格が少し割高で、販売面でマイナスに作用していたからだ。
機能や装備に対して最も買い得なグレードは、標準ボディの「G・Aパッケージ」。車両価格は131万円(前輪駆動の2WD)で、従来型のG・Lパッケージ(グレード名が微妙に違う)に比べると、3万4,571円の価格上昇だ。
この金額で、衝突回避を支援するシティブレーキアクティブシステム/サイドエアバッグ(カーテンエアバッグは以前から装着)/ウインドーガラスのIRカット機能/オートエアコンのプラズマクラスター機能を加えたから、実質的に4~5万円の値下げである。
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