スズキ スペーシアvsホンダ N BOX どっちが買い!? 最新軽自動車 徹底比較(1/3)

スズキ スペーシアvsホンダ N BOX どっちが買い!? 最新軽自動車 徹底比較
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【スズキ スペーシア vs ホンダ N BOX ~“軽自動車サイズのミニバン”を徹底比較~】

ホンダ N BOXスズキ スペーシア

今、日本で一番「どっちが買い!?」と選択に悩まれているクルマは、「スズキ スペーシア vs ホンダ N BOX」だろう。両車ともに全高が1700mmを超える背の高い軽自動車で、車内の広さは1700mm以下の「スズキ ワゴンR」、「ホンダ ライフ」などよりもさらに広い。加えてボディの両側にスライドドアを装着。シートアレンジも多彩で、機能は“軽自動車サイズのミニバン”だ。

しかもN BOXは人気が高く、2012年度(12年4月~13年3月)の統計では、軽自動車の最多販売車種になった。小型&普通車を含めても、トヨタ アクアや、トヨタ プリウスシリーズに次ぐ3位。プリウスにはαも入るから、ボディ別に見れば2位だ。

対するスペーシアは、2013年2月に発表された。発売は3月15日だから、本稿を執筆している4月下旬時点では正確な人気度は分からない。それでも売れ筋路線の軽自動車だから、人気を高めることは間違いない。

「ダイハツ タントはどうした?全高が1700mmを超えるライバル車だゾ」と疑問を持たれた読者諸兄は、「スペーシア/N BOX/タント」の新車比較をチェックしていただきたい。

【スズキ スペーシア vs ホンダ N BOX ~ボディサイズ対決~】

スズキ スペーシアホンダ N BOX

まずはボディサイズだが、スペーシア、N BOXともに軽自動車だから、全長の3395mm、全幅の1475mmは規格枠いっぱいの数値で等しい。全高はスペーシアが1735mm、N BOXは1780mmで後者が45mm上まわる。ホイールベース(前輪と後輪の間隔)はスペーシアが2425mm、N BOXは前輪駆動の軽自動車では最長の2520mmだ。2代目フィットよりも20mm長い。

両側にスライドドアを備えることは共通だが、見栄えはかなり違う。スペーシアはフロントマスクが柔和なデザイン。空気抵抗にも配慮して、フロントグリルの開口面積を抑えた。

対するN BOXは、ボディがスペーシアよりもひとまわり大きく見える。全高がスペーシアに対して45mm高く、ボンネットの位置も持ち上がり、フロントマスクに厚みを持たせたからだ。グリルも存在感の強いデザインで、ステップワゴンに少し似ている。

ちなみにN BOXのボンネットが高いのは、空間効率を追求したからだ。室内空間を広げるためにエンジンの補機類の配置も工夫して、エンジンルームを短く抑えた。そこでエンジンの頂点部分が高まり、ボンネットが持ち上がった経緯がある。

またN BOXは、荷室の容量を広げるために、燃料タンクをフィットと同じくフロントシートの下に積む。これに連動して床が若干高まり、ボンネットや天井が高まったこともある。同じホンダ車のN ONEも、プラットフォームやエンジンの配置は基本的に同じだから、ボディが少し縦長に見える。

N BOXはスペーシアよりもボンネットやサイドウインドーの下端が高いから、軽自動車とはいえ、視界の確保では少し不利。これを補うために、インパネの左端、左側ドアミラーの背面に鏡を装着し、反射を利用して左前輪付近を見やすくした。ミニバンやSUVには、死角の部分にカメラを付けてカーナビのモニター画面に映す機能もあるが、軽自動車は短距離の移動が多い。価格の安さも求められ、カーナビを付けないユーザーも多いから、独自の工夫を施した。

スペーシアは、ボディ前端のピラー(天井を支える柱)が細く、斜め方向を含めて前方視界が開けているが、N BOXも悪くない。

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【スズキ スペーシア vs ホンダ N BOX ~ボディ構造対決~】

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最小回転半径は、14インチタイヤ(155/65R14)を備えた標準ボディ同士で比べると、スペーシアが4.4mでN BOXは4.5m。スペーシアはホイールベースが短く、小回り性能で少し有利になった。

スライドドアの開口幅は、スペーシアが580mmでN BOXは640mm。N BOXはボンネットが短いためにボディの側面が長く、ボディ中央のピラーも少し前に寄せた。そのために全長がスペーシアと同じでも、スライドドアの開口幅は60mm広い。逆にフロントドアの開口幅はスペーシアよりも少し詰めたが、乗り降りに支障はない。

床の位置は、前後のドアの開口部分で見るとスペーシアが少し低い。路面からスライドドアの床面までの高さは、スペーシアが340mm、N BOXは380mmだ。スライドドアの開口幅はN BOXが広いが、子供は床の低いスペーシアの方が乗り降りしやすい。

もっとも、フラットフロア構造のクルマとしては、N BOXも低い部類。「日産 セレナ」や「トヨタ ヴォクシー&ノア」は路面と床の間隔が約450mmだから、階段状のサイドステップを設けた。ステップワゴンは低床設計だが、390mmだからN BOXを若干上まわる。フラットフロア構造で床が最も低いのは、300mmの「トヨタ ポルテ&スペイド」だ。

N BOXで注目したいのは、燃料タンクをフロントシートの下に積むことで、ボディ前側の床は少し高めでも、後方は低く抑えたこと。

スライドドア部分の床の高さはスペーシアが40mm低いが、リアゲート部分は逆転。開口部の下端と路面との間隔は、スペーシアが535mm、N BOXは55mm低い480mmになる。なので子供の乗降性ならスペーシア、荷物の積み降ろしではN BOXが有利。N BOXならリアシートを畳んで自転車を積む時、前輪を大きく持ち上げる必要がない。

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渡辺 陽一郎
筆者渡辺 陽一郎

1961年生まれ。自動車月刊誌の編集長を約10年務めた後、フリーランスのカーライフ・ジャーナリストに転向。「読者の皆さまに怪我を負わせない、損をさせないこと」が最も重要なテーマと考え、クルマを使う人達の視点から、問題提起のある執筆を心がけている。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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