ホンダ 新型N-BOX(NBOX)/N-BOXカスタム最新情報|フルモデルチェンジした人気No.1軽自動車の価格やおススメグレードを徹底解説!(1/3)

ホンダ N-BOX(NBOX)/N-BOXカスタムがフルモデルチェンジ!

新型N-BOX(NBOX)の発売日は2017年9月1日

ホンダのスライドドア付き軽自動車、ホンダ N-BOX(NBOX)が2017年8月31日にフルモデルチェンジを行い、2代目に進化した。新型N-BOXの発売日は2017年9月1日となる。

今は新車として販売されるクルマの35%前後が軽自動車で、この中でもベストセラーになるのがホンダ N-BOX(NBOX)だ。先代(初代)モデルは2011年の末に発売され、約6年間にわたって好調な売れ行きを保ってきた。

フルモデルチェンジに先立ち、プロトタイプ(試作車)を使った新型N-BOXの報道試乗会が開催され、試乗記は2017年8月26日に掲載した。内外装のデザイン、居住性や運転感覚は、試乗記を参照していただきたい。ここではメカニズムやグレード構成などの詳細をガイドする。

新型N-BOXの価格やおススメグレードを知りたい方は、2ページ目から読むとよいだろう。納期は1ヵ月~1ヵ月半なので、じっくり検討する時間はある。

>>【2ページ目】新型N-BOXの価格とグレードは!?子育て家族にはスーパースライドシートがおすすめ!

もうすでに購入を検討していて、乗り心地や使い勝手など、さらに詳しい情報を知りたい方には試乗レポートがオススメだ。女性ならではの目線で、まるも亜希子氏がレポートしてくれているので、そちらをご一読いただきたい。

>>【試乗】ホンダ 新型N-BOXは軽を超えた軽自動車!公道試乗レポート

>>ホンダ N-BOXの新車・中古車情報はこちら【オートックワンカタログ】

ホンダ N-BOX、フルモデルチェンジ概要

先代型が絶大な人気を誇ったこともあり、新型N-BOXの外観や車両の特徴は先代型を踏襲している。背の高い軽自動車で広い室内を備え、後席側のドアはスライド式だ。

その上でエンジンとプラットフォームを一新して動力性能/走行安定性/乗り心地/燃費を向上させた。助手席に570mmのスライド機能を備えたスーパースライドシート仕様も用意され、助手席の快適性を高めて車内での移動もしやすい。

安全装備も進化して、上級車種と同様のホンダセンシングを採用する。歩行者も対象とする緊急自動ブレーキに加えて、車間距離を自動制御するクルーズコントロール、車線の中央を走れるようにハンドル操作を支援する機能も備わる。車内の広さから安全装備まで、コンパクトカーと同等か、それ以上の機能を身に付けた。

新型N-BOX(NBOX)にも先代同様2種類のデザインがラインナップ

標準的なデザインの"N-BOX(エヌボックス)"

まずは新型N-BOXの外観だが、先代型同様に標準ボディのN-BOX(NBOX)と上級のN-BOXカスタムに大別される。

標準ボディのフロントマスクは先代型に似た印象だ。ヘッドライトは全車がフルLEDを採用して、ポジションランプ(車幅灯)に丸いリングが光る。後ろ姿はボディの後部が太く見えるようにデザインされ、リアコンビネーションランプも拡大された。先代型に比べて軽快感は薄れたが、存在感を強めている。

押し出し感の強いフロントフェイスが特徴の"N-BOXカスタム"

上級の新型N-BOXカスタムも基本的には標準ボディと同じだが、フロントマスクは異なる。

新型N-BOXカスタムにはメッキされたワイドな装飾が備わり、ヘッドランプに突き刺さるように見せている。ヘッドライト部分の上側には方向指示器、下側には9灯式フルLEDヘッドライトが備わり精悍な印象に仕上げた。標準ボディに比べると、カスタムは先代型と比べた時の変化の度合いが大きい。

新型N-BOX(NBOX)のボディサイズは、先代に比べて10mm高くなったので要注意

ボディサイズは、全長が3395mm、全幅は1475mmで軽自動車の規格枠いっぱいの寸法だ。これについては先代型と同じになる。全高は前輪駆動の2WDが1790mmだから、新型N-BOXの車高は先代型に比べて10mm高くなった。ホイールベース(前輪と後輪の間隔)は2520mmだから変更はない。ボディの大きさは先代型を踏襲する。

新型N-BOXのボディサイズはほとんど変わらないが、室内空間は先代よりもさらに拡大。前輪駆動の軽乗用車では最大級のスペースを備える。エンジンは新開発されてエンジンルームがコンパクトになり、リアゲートも薄型化されたからだ。後席のスライド位置を後端まで寄せると、前後席に座る乗員同士のヒップポイント間隔は、先代型に比べて25mm拡大されて1175mmになった。

Lサイズのセダンが900mm前後だから、後席の足元空間はかなり広い。N-BOXの2列目シートを前方にスライドさせると、4名で乗車して車内の後部に子供用の自転車などを積める。後席を畳めば、大人用の自転車も積載可能だ。

新型N-BOX(NBOX)の燃料タンクは、先代型と同じく前席の下に搭載する。そのために車内後部の床が低く、後席を床面へ落とし込むように畳める。しかも先代型に比べて低床化され、リアゲートを開いた時の荷室床面地上高は470mmに収まる。ライバル車のダイハツタントが595mmだから、新型N-BOXは荷室の床が大幅に低く、自転車を積む時も前輪を大きく持ち上げる必要がない。

新型N-BOX(NBOX)の内装は使い勝手抜群!

見やすいメーターと便利な室内収納が満載!

新型N-BOXの内装をみてみよう。インパネ周辺は、先代型よりも質感を高めた。メーターパネルはインパネ最上部の奥まった位置に装着され、視線を大きく落とさずに確認できる。メーターとドライバーの間隔が適度に離れるから、目の焦点移動も少ない。前方視界を悪化させない高さに設定した。

N-BOXは収納設備も豊富だ。メーターを高い位置に装着したので、ハンドルの奥側にはボックスティッシュなどが収まるフタの付いた収納設備があり、助手席の前側にもワイドなトレイが備わる。この下には500ミリリットルの紙パックも収まる引き出し式のカップホルダーも装着した。使い勝手を向上させている。

子育て家族にオススメ。助手席スーパースライドシートとは?

そして新型N-BOXが採用した新たな装備が“助手席スーパースライドシート”だ。

スーパースライドシートは助手席に570mmのスライド機能を備え、後端まで寄せると、足元空間が広がりゆったりと座れる。この時には運転席と、右側後席に座る乗員の両方と会話がしやすい。

また助手席のスーパースライドシートはセパレートタイプだから、前方にスライドさせると、運転席と後席間の移動もしやすくなる。親子で後席側のスライドドアから乗り込み、チャイルドシートに子供を座らせ、車内に出ることなく運転席へ移動できる。雨の日は特に便利だろう。

ディーラーオプションではハンズフリースライドドアも用意され、キーを携帯した状態でボディの下側に装着されたセンサーに足をかざすと、スライドドアが自動的に開閉する。子供を抱えたり、両手で荷物を持っている時でも乗り降りがしやすい。日常的な使い勝手を高める機能を幅広く充実させた。

>>【比較】大人気スライドドア付き軽自動車TOP5をランキング形式で徹底比較!子育て家庭必見!

新型N-BOX(NBOX)はプラットフォームとエンジンを一新!

エンジンには軽自動車初となる"VTEC"を採用。軽量化により燃費向上も

新型N-BOXのエンジンは従来と同じく直列3気筒660ccだが、新開発としている。シリンダーの内径×行程寸法も60.0×77.6mmのロングストローク型だ。先代型の64.0×68.2mmとは寸法が異なる。軽自動車では初採用のVTEC(可変バルブタイミングリフト機能)を備え、実用回転域の駆動力を高めた。

ターボも軽自動車では初めて電動ウェイストゲートを採用。過給圧の制御を綿密に行えるようになり、運転感覚や燃費性能を向上させている。CVT(自動無段変速式オートマチックトランスミッション)にも改善を施した。

ターボを装着しない自然吸気のノーマルエンジンは、最高出力が58馬力(7300回転)、最大トルクは6.6kg-m(4800回転)となる。ターボは64馬力(6000回転)/10.6kg-m(2600回転)とした。

プラットフォームとサスペンションも、エンジンと同じように設計を見直した。スーパースライドシートを装着するには、長いスライドレールが必要だが、新型N-BOXでは燃料タンクが前席の下に搭載される。先代型と同じフロア構造では長いスライドレールを装着できず、燃料タンクの形状とボディ底面の基本骨格を見直した。同時にプラットフォームから各種の部品まで軽量化も施され、ボディ全体では、先代型に比べて60~80kg軽い。

軽量化により燃費向上!JC08モード燃費は25.6km/L

新型N-BOXの軽量化は、動力性能のみならずJC08モード燃費にも良い影響を与えた。2WDのノーマルエンジンは27km/L、ターボは標準ボディが25.6km/L、カスタムは25km/Lだ。

先代型はノーマルエンジンが25.6km/L、ターボが23.8km/L~22km/Lだから、少なくとも5%程度は燃費数値が向上した。実用燃費の向上率はもう少し大きいだろう。

>>【燃費】ホンダ 新型N-BOX燃費レポート|ノンターボ(NA)モデルの実燃費を徹底チェック!

安全装備「ホンダセンシング」を全車に標準装備する大英断

今やニューモデルには欠かせない先進の安全運転支援装備だが、新型N-BOXでは小型/普通車と同様のホンダセンシングを全車に標準装着したのは素晴らしいことだ。

単眼カメラとミリ波レーダーをセンサーに使うことで、歩行者を含めて衝突の危険が生じると警報を発して、ドライバーが回避操作を行わないと緊急自動ブレーキ(衝突被害軽減ブレーキ:CMBS)を作動させる。

作動速度の上限は、車両に対しては時速100キロ、対歩行者も時速80キロと高い。時速40キロ以下で走行中、路側帯を歩く歩行者と衝突の危険が生じた時は、警報を発すると同時にパワーステアリングに回避を容易にする操舵力を与える歩行者事故低減ステアリングも採用した。前後方向に障害物があるのにアクセルペダルを深く踏み込んだ場合、誤操作と判断してエンジン出力を絞る誤発進抑制機能も備える。制限速度や進入禁止といった道路標識をインフォメーションディスプレイに表示する機能も採用した。

軽自動車初、運転支援機能を搭載。ACCはありがたい!

また、ホンダセンシングは運転支援の機能も充実しており、先行車との車間距離を自動制御しながら追従走行できるアダプティブクルーズコントロール(ACC)も備わる。
作動速度は時速30キロ以上だから、全車速追従型ではないが、高速道路などで使うとペダル操作が軽減される。車線を検知して中央付近を走りやすいように、パワーステアリングの操舵を支援する車線維持支援システム(LKAS)もある。

これら運転支援の機能は、軽自動車では初採用だ。軽自動車は横風の影響を受けやすく、特に背の高いN-BOXでは顕著だ。特に高速道路を走るとドライバーを疲労させやすい傾向にあるが、運転支援の機能はこれを緩和させる効果も得られる。ホンダセンシングの標準装備化は大英断と言えるだろう。

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渡辺 陽一郎
筆者渡辺 陽一郎

1961年生まれ。自動車月刊誌の編集長を約10年務めた後、フリーランスのカーライフ・ジャーナリストに転向。「読者の皆さまに怪我を負わせない、損をさせないこと」が最も重要なテーマと考え、クルマを使う人達の視点から、問題提起のある執筆を心がけている。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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